暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第123話 "娘たち"は駆け出すようです
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グが流れ込んでくる。

あとは、全員に指示を出せるように軽いリンクを脳に刺しておく。


「じゃぁ、いく。・・・ラカン!」

「うおっ!?あんじゃこりゃ!?ったく、我らが姫様のご要望とありゃあ、仕方ねぇ!」

「水クセェな、ジャックが行くなら俺らもだろ!?」


ラカンを呼んだら付いて来たナギたち。ま、多いにこしたことは無い、はず。


「じゃ・・・壁よろしく。」

「わー、扱い酷くないかのう?」

「ふふふ、いいじゃないですか。幼女を合法的に庇えるチャンスですよ?」

「ふん、なら私達も守ってもらおうか?」


皆が私を中心に集まる。

突破という目標は変わらないけれど、目的は違う。ただ、私が預かった物をパパに返す。

だから、アレを潜り抜ける。たったそれだけ出来なくて―――


「パパとママの、娘を語れない・・・!」

「フッ、随分やる気だ。なに、妹の道くらい切り開くさ。」

「・・・行く!!」


―炎魔法 前方三時・十一時 威力二万 付与永久・反射・追尾・操作


『神虎』に跨って走り出すのと同時、追加の攻撃とさっきの炎が向かってくる予測が

映像と文字で表示される。

共有すると、皆最小限の動きで避け、また集まって進む。と、少しだけ主神が反応した。

被造物って連呼していたから、侮ってたんだろう。

でも余裕なのは今のが最後。次はもっと―――


―創造魔法・炎 対象者全方位十倍 威力億倍 付与無限


予測が見えたと思ったら、私達の周囲を炎が取り囲んだ。

無限に湧く"創造"されたの炎。速度も威力も攻撃範囲も桁違いの攻撃。だけど・・・物量

だけなら私たちだけでもなんとかなる!


「とーこ、アル、任せた。」

「ええ、任されましたよ。任されましたとも!」

「変態とセットなのは複雑ですが…『呪術・箱庭藁人形』。」


刀子が小さな藁人形を取り出す。総量を変えないまま瞬時に変形して、手のひらサイズの

私達と炎を表す"この場"となる。

そのミニチュアの炎をアルがブラックホールでどこかに削り取ると、私達を囲んでいた

炎も一瞬で掻き消える。


「あ、私もう無理みたいです。」

「アルまじ役立たず、寝てて。」

「きびしーですねぇ……悪くないです。」


役目を終えたアルが倒れる様に退場する。

どんなに優先度が高くても、効果が巫山戯ていても、即応の"創造"には必ず穴があるって

パパは言ってた。主神になればちょっと難しい事も出来るかも、って。

でもここには一番すごい人達がいっぱいいる、から。


「ラカン、肉壁。」

「俺の扱いうぉおおおおおおおおおおお
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