第123話 "娘たち"は駆け出すようです
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今ある"世界"らの骨子を創造し、放した時など感情のただの一つもなかったというのに。
それがどうだ、我に興味を持たせ、感心させ、不愉快にさせ、楽しませまでした。
こうなれば、創り直すなど勿体無い・・・とも思うが。
逆に言えば、このような│個体≪世界≫も出来ない事はない事の証明だ。そして、0%でな
いのなら、創造者にとっては絶対も同義。
決めた我は、未だ先程成した"炎魔法"に焼かれながらも歩を進める被造物を見る。
「―――大儀であった。せめて流儀に合わせ―――消えるが良い。」
そして、追加の炎"魔法"を創った。
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「チィ!魔法一つになんてザマだ!」
「"魔法"って時点で馬鹿にされてるけれどね!」
エヴァと真名が文句言いながら炎を攻撃するけれど、すぐに同じくらいの炎に戻って、
避けるしかなくなる。こっちは・・・なんかいっぱい居るのに、それでも進めない。
私たちだけじゃ、こんなにも弱いの?命なんかかけたって―――
「アリアッッ!!」
考え過ぎていた私の前に、更に炎が放たれる。さっきの適当に撃ったのとは違う、私を
狙った攻撃。神虎の防御も出来な
――――――やれやれ、不甲斐ない本体じゃのう
ゴゴォオオオオオオオオオオオゥ!!
「しぇんっ・・・!だめ!」
私を押しのけるように神虎が現れ、身代わりに炎に焼かれる。
戻そうとしても戻らないし、いつもと様子が違う。表情もなくて、焼かれているのに反応
してない。この使い方は・・・『神虎』の本当の使い方。
「("シュリア"・・・!)」
―――貴様もその名を使いよるか。まぁ同列に考えられても気色悪いからよいがの。
クルセウスが"私"に上書きした疑似魂を使った別人格で、本当の『神虎』の能力者。
あの時、パパにビビって引っ込んでからは声すら発しなかったし、パパも敢えて消さな
かったもう一人の私。なんで急に?
―――戯け、妾が出なければ死んでおったわ。ゆくぞ、"それ"をあの人間に届けるので
あろう?
「(てつだって、くれるの・・・?)」
―――例えあの憎き人間を助けようとも、事もあろうに創造主神が相手であろうと・・・
自分の命を最優先に考えれば必然よ。奴しか可能性はない。
「・・・・・・うん!」
今まで自分でしていた『神虎』の制御をシュリアに預る。
『全天世界観測』に意識を集中させると、脳内に浮かんでいた平面画像が立体化し、敵と
仲間の位置だけだったのが、攻撃・攻撃予測・行使タイミン
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