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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
屈服編 勇ましき姫は、快楽に狂い子を孕む
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 ――ジルフリーデ達が城下町に到着する、約1週間前。帝国軍から奪取した大型船を利用して、孤島に聳え立つ遺跡(ダンジョン)の攻略を果たした彼女達は、さらに強力な装備を揃えていた。

 突入早々、潜んでいた小鬼(ゴブリン)の末裔に主力武器を奪われ、予備のショートソードで戦う羽目になったり。本来の実力を発揮出来ず、遥か格下の彼らに犯されかけたり。水中で淫液を分泌する触手に絡め取られ、全員が溺れかけた上にあられもない痴態を晒したり。挙げ句の果てには、探索中に異世界に飛ばされたり。
 そんな数々の受難を乗り越え、4人の女傑はついに、帝国軍を打破するに足る「力」を手にしたのである。

 そして、新たな「力」で聖国各地を占領していた帝国軍を次々と撃退し、アンジャルノンとの最終決戦を目前に控えた彼女達は――城下町へと繋がる森林の中で、最後の特訓を始めていた。

「はぁあッ!」
「くぅッ……!?」

 豊かな緑に包まれ、木々の隙間から太陽の輝きが差し込む、大自然の中心。
 そこで、最愛の幼馴染にして剣の師匠でもあるラフィノヴァと、剣を交えていたジルフリーデは――この3ヶ月にも及ぶ冒険の中で培ってきた技の練度を、惜しみなく披露していた。

 最初は、剣の握り方すら覚束なかったというのに。いつしか、聖国最強の女騎士とも謳われた自分とも戦えるようになっていた姫君に、ラフィノヴァは驚嘆を隠せずにいる。
 互いに豊かな乳房を揺らし、得物を封じ合っている両者の鍔迫り合いは、完全に拮抗していたのだ。

「……さすがですね、姫様。まさかこれほど早く、今の私とも渡り合えるようになられるとは」
「いつまでも、名ばかりのリーダーではいられませんから。……剣を取って戦うと私が決めた以上、ラフィや皆の強さに、頼り続けるわけには行きませんわ」
「その決意、その覚悟。そして、聖国のために身命を捧げられた王妃様にも勝る、その信念……このラフィノヴァ、改めて感服致しました」
「感服して貰うだけでは満足出来ませんわ。こうして剣を交える以上、私は勝つ気で挑みます!」
「フッ……ならばなおのこと、手心など加えてはいられませぬな。今度こそ、本気で参りますよッ!」

 やがて両者は、同時に間合いを取ると――再び剣と剣をぶつけ合い、火花を散らす。
 一行(パーティ)の中では最強だったはずのラフィノヴァを相手に、一歩も引くことなく立ち回るジルフリーデの勇姿に、2人の仲間は完全に見入っていた。

「……っはぁ〜。しっかしジルの奴、ほんとにメキメキと腕を上げたよねぇ。もうアタシ達にも引けを取らないくらいじゃない?」
「ベナ、あなたは完全にジルに負けてたでしょ。さっきのアレはなぁに? 振りかぶった瞬間に足払いされちゃって。文字通り一瞬で決着が付いちゃってたじゃない」

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