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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
屈服編 男勝りな女戦士は、雌として喘ぎ懐妊する
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 ――ジルフリーデ達が城下町に到着する、約2ヶ月前。
 帝国に虐げられている人々を救出しながら、次の目的地に向かう4人は――麓の村を帝国軍から開放した後、国内最大の山岳を踏破しようとしていた。

「ほら、どうしたのジル! そんなんじゃあ、帝国の雑兵共にも簡単に押し切られちまうよ!」
「ハァ、ハァッ……ま、まだまだ! 勝負はこれからですわッ!」

 その道中。この山の名物である、最高の絶景と広大な温泉を前にして――ジルフリーデはベーナゼットと共に、足場の悪い岩盤の上での「特訓」に励んでいる。
 元兵士という出自故、年齢に見合わぬ豊富な実戦経験を持っている彼女は、姫君にとっては高い壁であり。大きな戦斧と体術を組み合わせた戦法に、手も足も出せずにいた。

「武器に気を取られ過ぎッ!」
「うぁあっ!?」

 盾を前に突き出し、巨大な戦斧を辛うじて受け止め――反撃の剣を振り上げる瞬間。ベーナゼットの白く艶やかな脚に脇腹を打ち据えられ、ジルフリーデは横薙ぎに転倒してしまう。

「忘れんじゃないよ! どんなにゴツい得物を引っさげてようが、それ自体は単なる『モノ』でしかない! 武器よりも、それを使う相手を観なッ!」
「くっ……!」
「……いい眼ね、ジル! 例え何回ブチのめされても、その度に立ち上がれる強さをあんたは持ってる。その強さを武術に繋げて、自分のモノにして見せなッ!」
「はいッ!」

 しかし、その一撃でも彼女の戦意を折るには至らず。勢いよく立ち上がりながらたわわな果実を揺らして、再び剣を構える姫君に対し――彼女の威勢を買った女戦士も、自分の乳房を上下に弾ませながら、不敵な笑みを浮かべていた。

 それから、さらに数時間。日が落ちるまで彼女達の剣戟は続き、その豊かな果実は絶えず揺れ動いていた。
 やがて、先に力尽きたジルフリーデが剣を地面に突き立てた時。今日の訓練は、ようやく終了を迎える。

「はぁ、はぁ、はぁっ……!」
「……よっし、今日はここまでにしとこうか。明日からはもっと厳しく行くとして……ひとまず温泉よ! この山に沸く湯はすっごい効能だって、村でも評判だったんだから!」
「は、はぁ……」

 そこで「戦士」としての貌を消したベーナゼットは――あっという間に、気さくな姉御肌を見せる顔付きに一変すると。その切り替えの速さに戸惑う姫君の手を引き、温泉に直行していた。

「まずは疲れを取らなきゃ、何も始まんないさ。ほら行くよ! この山の景色を眺めながら、温泉で飲む酒は格別に美味いんだから!」
「も、もう、ベナったら……またラフィに叱られてしまいますよ?」
「バ〜カ! アイツが怖くて酒が飲めるかっての!」

 しかし、そんな彼女のあっけらかんとした佇まいこそが。1人で気負いがちなジルフリーデにとって
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