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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第006弾 平穏なき夜 Side_Nayu
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よろしくお願いします」

依頼者である社長と事前の打ち合わせを終わらせ、会議室を後にする私。
旭野さんには裏の顔がある。
その一面とはこの辺周辺のヤクザを締める元締め。
大半の団体は素直に従うが、その中には偶に彼の手に負えないやんちゃ団体がいるわけで。
その団体の粛清の依頼が私に来る。名指しで。
教務科の方もこの依頼を達成した際の報酬が破格と言う位に良いので「断ったら(・x・)コロヌ」状態。
その状況に「第9条あるだろ」と野暮なツッコミはしない。
旭翔建設ビルから徒歩数分。
目的地の「槇島組総合事務所」に私は到着した。
裏口から潜入とかはしない。
もう真正面からの突破。
に決まってるじゃないですか。
「毎度でーす」
挨拶した私を迎えたのは
「ザッケンナコラーッ!」
「スッゾコラー!」
「チェラッコラー!」
「ルルァックァラー!」
「ワドルナッケングラー!」
「ワメッコラー!」
「ドカマテッパダラー!」
ヤクザスラングを喚く構成員の皆様でした。
「えっと、少し O☆HA☆NA☆SHI しましょうか?」
とびっきりの笑顔で言い放つ。
もう、構成員の皆様には死なない程度に無事は保証しない。

?????

1時間半後、私はお話(物理)を終わらせて、旭野さんに報告し、次の目的地に向かっていた。
「今回の達成報酬も凄かったね・・・」
依頼が終わり、私と2人なので、実体化した瑠璃(花梨)が話し掛けて来た。
「確かに。『女子寮新棟の建設(工事費等は旭野さんの会社持ち)とトヨタFT86(新車)の進呈』だっけ」
私がその依頼報酬の内容を思い出す。
「相変わらずの破格っぷりだね」
花梨が苦笑気味に言った。
「うん。言うな」
これ以上突っ込むなと言わんばかりに私は返した。
「・・・・で、次どこだっけ?」
「蘭豹とゆとり先生のところ」
「あ、そう・・・・」
そう言って花梨は押し黙ってしまった。
以前、実体化してたら知らぬ間に蘭豹に目をつけられていたからな。
出会う度に戦闘を申し込まれてるから、おそらくは苦手意識があるんだろう。
蘭豹のしつこさ的な面で・・・・。

???

ぴんぽーん
蘭豹とゆとり先生が暮らすシェアハウスの呼び鈴を鳴らす。
「はいはーい。どちらさまですかー?」
「私です。水無瀬凪優です」
「あ、水無瀬さん。いらっしゃい」
私を出迎えたのは担任教諭の高天原ゆとり先生だった。
ほんわかして、武偵校の教師には不向きだと思う事無かれ。
その実、「血濡れ(ブラッディー)ゆとり」の異名を持つ元・凄腕傭兵なのだ。
過去に私もガチで闘った事があるのだが、あれ程の猛者は居なかったと断言できる。
「おう、来たか。さっさと作れや」
私の存在に気付いた蘭豹が「肴を早よ作
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