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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第006弾 平穏なき夜 Side_Nayu
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少し長い文章を送る。顔文字付きで。

〉わかったよ。
 今から2時間半後位に凪優ちゃんとキンちゃんのおウチの方に持ってくね。
 凪優ちゃん、お仕事頑張ってね!(#  ̄ー ̄)〇

私の送ったメールと同じくらいの文字数のメールが顔文字付きで先程の返信より短い時間で送られてきた。
顔文字付きでしかもさっきより短い時間で送るとか白雪さん、マジでやりおるわ(;゚Д゚)!

「凪優ー?遅刻したらシャレにならないよ?」
私のメールが中々終わらないので花梨が催促した。
「わかってるって、花梨。じゃあ行くか・・・・」
私は既読の終わったスマホをしまい、リビングを後にする。
「うん!あ、凪優、アリアに一声掛けておいた方がいいんじゃないの?」
リビングを後にする私の横でキッチリ腕をホールドしている花梨が私にアドバイスを送る。
「・・・・そうね。そのほうがいいわね」
私は花梨の助言に従い、ぶん投げたアリアに一応声はかけておく事にした。
「アリア、少しは頭は冷えた?」
「・・・うん」
私の問い掛けに一言だけ帰ってくる。
私の機嫌を損なわぬように考えた結果だろう。きっと。おそらく。メイビー。多分。
「そう・・・・。今から私は依頼があるから行ってくるから。その間にお風呂でも入っちゃいな」
私は伝言を手短に済ます。
「・・・わかった」
アリアから了承の返事が返ってくる。
「じゃあ行ってくるね」
「・・・・いってらっしゃい」
ぱたんっ
アリアからの「いってらっしゃい」を聞いてから私はドアを閉めた。
「どうだった?アリアの方は」
花梨が心配そうにアリアの様子を私に尋ねた。
「ま、大方大丈夫でしょ。時間経てば元通りよ」
私は「心配ない」と花梨に答える。
「そっか・・・・」
花梨はどこか安堵したような表情だった。
「いい加減に行きましょ?依頼者待たすのは流石にマズイからね」
「そう・・・だね・・・」
私の言葉に花梨は頷き、私達は依頼者の下へ急いだ。


私が愛車のカワサキZZR1400(2008年仕様)を走らせること、7分。
この地元で結構有名な建設会社、『旭翔建設』に到着した。
ビル内に入り、受付を済ませて最上階の会議室に行くと、
その会社の社長・旭野(あきの)將文(まさふみ)(26)が上座に着席していた。
私はその対の席に着席する。
「今日も来てくれてありがとうございます」
「いえいえ。依頼ですし」
「依頼とはいえ、此方が助かっているのも事実ですよ」
「そう言ってくれると私も嬉しいですね。で、この資料にあるのが・・・・?」
「はい。此処が今日の対象です」
「成程。確かにこれはお灸を据える必要がありそうですね」
「引き受けてくれますよね?」
「ええ。少しお話してきますね☆」

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