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デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第五十三話「各々の動き」
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ヴァ】以下、【ハーミット】、【ベルセルク】を捕獲します。運が良ければ【SS】も捕獲したいですが難しいでしょうね。まあ、貴方のお友達には直ぐに合わせてあげます」

「ふざけるな!そんなことさせない!」

「今のあなたに何が出来るというのですか?安心してください。暴力は振るいませんよ。抵抗されたらその限りではありませんが」

「っ!」

エレンの言葉に十香は憎悪の視線を向ける。それと同時に枷からミシ、という音が聞こえてくる。しかし、

「ぐぁぁぁぁっ!!」

十香の体を無数の電撃が走る。十香はあまりの痛みに声を上げる。そこに先ほどまでの力はなくぐったりと体を椅子に預ける。

「…どうやら私の出番はないようですね。リトルトン」

「当たり前でしょう?対精霊用の拘束椅子です。ただ枷を嵌めて終わりという訳がないでしょう?」

電撃を受けぐったりしている十香を見てエレンが後方にいる男に声をかける。男、クラーク・リトルトンは当然と言った様子で言葉を返した。

「さて、抵抗は無意味と分かってもらえたようですしいくつか質問をさせてもらいます」

エレンはそう言うと壁の一部を引っ張り出すとそれを椅子代わりにして十香の目の前に座るのであった。

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