模犯怪盗の迷推理
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間なんかない!」
お構いなしにシルクハットを外し、軽く振る。マジシャンがヤヤコマを出すみたいに、いくつものデッキの箱が出てきた。
「君が望んでないからマーシャドーについての答えは言わない。でも、今の君に足りないものは言わせてもらうよ。このリゾートのポケモンバトルはポケモンカードが支配していると言ってもいい」
「GX技のことなら、もう調べてる!」
「勿論普通のポケモンバトルとの一番の違いはそこだけどね。でも、ポケモンバトルにはポケモンバトルの、ポケモンカードにはポケモンカードのルールがある。ポケモンカードについて知ろうとせずにこ大会を勝とうとするのは、このリゾートに向き合あわずにバトルに勝とうとするのと同じじゃないかな。ポケモンバトルをするのに、相手やその手持ちのポケモンを見ずに戦って勝てるかい? 勝てたとして、それを見ている人は楽しいと思わないんじゃないかな?」
【つまりGX技以外の要素、ポケモンカードゲームとしての様々の要素がこの大会には絡んでいると?】
「それ以上は言えない。ラディが望んでいないからね」
答えたようなものだ。けどわたしを心配した上でわたしの気持ちを汲んでくれてるのがわからない子供じゃない。
「わかった。じゃあ、このメタグロスGXっていうデッキにする。ルールは……」
「説明書がついてるけど、せっかくだから僕が教えてあげるよ。それは構わないだろう?」
「うん、お願い」
「いやー懐かしいね。ラディと一緒にゲームで遊ぶのも久しぶりじゃないか」
クルルクに教えてもらいながら、ポケモンバトルではなくカードゲームで何回か遊んで見る。一回しか勝てなかったけど、その時間は楽しかったし、今までGX技しか見ていなかったポケモンカードのいろんなところを見ることが出来た。カードを傾けるとポケモンバトル用の技が見れるから、どういう組み合わせをしていて、このポケモンはどういうふうに戦うのかも話した。ひたすら攻撃するポケモンにどくややけどを浴びせてひたすら守るポケモン、後は他のポケモンの補助をするもの。技がGXを除くと4つしかないからこその工夫があることを、遊びながら考えた。
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