行進は流れ星のように
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れない・・・・・・!?」
というか、傷一つついていないように見える。確かにあたったはずなのに。
【『守る』で弾いたようですね。やはりGX技を使用されるのを前提にしていますか】
「どういうこと?」
【恐らくここに来るまでの過程で発動条件を満たし、一撃で決めようとした相手の攻撃をいなすことを想定しているのでしょう】
「参加者のやることはお見通しってわけ……」
そう口にした途端、反撃の『ハイドロポンプ』が放たれた。ポリゴンZは破壊光線の反動で動けない。直撃すれば、間違いなくわたしの体は吹き飛ばされるだろう。でも、それくらいで怖がってたら怪盗なんてできっこない。だからわたしは、思いっきり横に飛んでそれを避ける。
すぐそばを激流が通り抜けて、少し濡れるけどバチュルの電撃みたいに体に衝撃はなかった。
ミロカロスは再び守りの体制に入ってる。突破しない限りゴールにたどり着けない仕組みだから、攻撃より守りに重きをおいているんだ。
ちまちま攻撃をしてもアクアリングで回復されて、大技は『守る』で防がれる。状態異常による搦手も難しい。
「でも、手はある。スターミー、お願い!『ハイドロポンプ』を受け止めて『渦潮』!」
交代で出したスターミーが、激流を直に受ける。水タイプ同士ダメージは少ない。
むしろ相手より遅く行動したときに発動する特性『アナライズ』が激流をスターミー自身が操る渦に変えて、ミロカロスの大きな体を閉じ込めた。
ミロカロスも水タイプだからダメージはないようなものだろうけれど、わたしの狙いは倒すことじゃない。
「スターミー、今のうちにゴールへ!」
わたしはジャンプしてもう一度スターミーの上に乗る。スターミーは念力でわたしと自分を運んで、渦潮の中のミロカロスを素通りしていった。そのままゴールであるワープゾーンに入り──わたしの意識は、入ってきたときと同じ様に一瞬途切れた。
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