行進は流れ星のように
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さ。それじゃさっそく・・・・・・GXスキル起動、解放条件はフェアリータイプの技一回以上・・・・・・【トイボックスGX】!!」
うんちくを垂れる男の人の説明は聞きながら、わたしは一言だけ指示を出した。
「『であいがしら』」
確かに、エルフーンの特性は強力だし、GX技は反則的だけど、彼が言ったとおり条件がある。それは特性のタイプの技を指定された回数使わなければいけないこと。
だったら、対策はできる。
強烈な一撃で有無を言わせず倒してしまえばいい。わたしが尤も得意な勝ち方だ。
ボールから飛び出した甲冑の巨体が、なにかしようとした綿毛を押し潰すように突撃し、GX技で得たであろうアイテムを使わせる間もなく勝負はついた。
「な・・・・・・!?」
「アドバイスありがとうおじさん。エルフーンのGX技、もし使われることがあったら気をつける」
「おじさん!?いや、そういうことじゃなくて──うお、なんだこれ!?」
ショックを受ける男の人。でも会話はそれ以上続かなかった。わたしに話す気がなかったのもあるし。迷路の壁が変形して男の人をぐるりと囲んで閉じ込めたからだ。
「負けたら一定時間その場で待機って、こういうことね・・・・・・」
【ちなみに今ので道が開けてルートが短縮できました。今度は左に、そのまま進めばゴールのようですね】
スズの説明通りに道を進む。何度も何度も似たような壁に囲まれた道を方向転換してきたから、正直今島のどの辺にいるかもわからない。これなら他の参加者はゴールにつくのは大変なはず。一番乗りだといいんだけれど・・・・・・
【これは・・・・・・ラディ、止まってください】
「どうしたの?」
【今までにないパターンのポケモン出現です。十分に気をつけて】
ゴール地点らしくものは、地下へ降りる階段のようだった。その前に立ちはだかるように──蛇のように長くうねった体、鱗と瞳の輝きは天使や宝石のように煌めくポケモン、ミロカロスが現れる。さらに体の周りには常に体力を回復させる技『アクアリング』、状態異常を無効にする『神秘の守り』のベールを纏っていた。
「チュニンのところに行きたかったらこいつを倒せってことだよね・・・・・・」
【時間経過による体力回復、状態異常無効、そしておそらく特性は能力を下げられると特殊攻撃力をあげる『かちき』ですね。思ったより簡単にクリアさせてくれる気はなさそうですよ?】
「ただのデータなんかに、手間取ってられない。お願い!」
スターミーを引っ込めて、最大の特殊火力を持つポリゴンZを呼び出す。
「『破壊光線』!」
ミロカロスの体よりも太い二色の光線が、こちらを敵視するように首をもたげるミロカロスに直撃する。この一撃で・・・・・・
「倒
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