第二十五章
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「そのお陰でだ」
「そういうことか」
「それでどうだよ」
グリスはブラッドにあらためて問うた。
「まだ動けるか?」
「無理だ」
最早とだ、ブラッドはグリスの問いに答えた。
「最早な」
「そうだろ、じゃあな」
「無念だ」
「無念でも何でも大人しく消えろ、負けたんだからな」
「そうするしかないというのか・・・・・・」
最後の呪詛の言葉を残してだった。
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