フロンティア・オリジン
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も言えない。もしかしてあらかじめルールを知ってたんじゃないだろうか。そう思ったわたしに、スズが付け加える。
【初歩的なことですよ、ラディ。もし人間に一切影響を与えられないなら、わざわざポケモンを出して相手にする必要がなくなってしまうでしょう?】
確かに、少し考えればわかることだ。その言い方は、たしなめるようでもあった。
「ポケモンの攻撃で人間に影響が出るなら、野生のポケモンだけじゃなくて怪盗を狙う人にも気をつけないといけないよね」
【大変よくできました。スズの方でも不審な人物が近づいてきたら知らせるようにしますが・・・・・・サフィールくんのことも含めて、大会に気を取られすぎないでくださいね】
「さあ、それでは早速始めましょう! フロンティア・オリジン第一予選、その名は『パレード・オブ・ナイツ』!! 夜7時の鐘が鳴ったらスタートです! ゴール地点で待ってますからね!」
チュニンさんが一足先にワープ装置に入り、姿が消える。すると一分もしないうちに、この島に鐘の音が響き渡った。ホールの半分くらいの人が、一斉にワープ装置へと賭けだしていく。残り半分の人は、ひとまず様子をうかがっているみたいだった。
「・・・・・・行くよ、みんな」
【様子を見るのも一手だと思いますが】
「ううん、明日もあるんだもん。様子を見るなら、もし今日クリアできなかった時でいい」
【なるほど】
一発で素早くクリアできれば怪盗としての正体を明かした時によりアローラの代表として恥ずかしくない活躍をしたといえるはず。だったら一番にクリアするくらいの気持ちで向かった方がいい。
わたしは、手持ちのポケモン達がボールを握りしめ。大会へのスタートに、足を踏み入れた。
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