暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第55話
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜

「へぇ?」
「オリビエ…………!?一体何を…………!?」
「リ、リィン達がZ組に戻ってもらう事を止めて欲しいって…………どうしてですか!?」
「しかも何でリィン達を取り戻す為に”英雄王”か現メンフィル皇帝の許可が必要なの?」
オリヴァルト皇子の要請を聞いたレンは興味ありげな表情をし、ミュラー少佐は驚き、エリオットは信じられない表情で、フィーは真剣な表情でそれぞれ訊ねた。
「先程のリィン君のメンフィル帝国軍の訓練兵時代の仲間達もそうだが、セシリア将軍も言っていただろう?”メンフィル帝国の貴族であり、軍人でもあるリィン君が今回の戦争でメンフィル帝国軍側として戦う事が当然の義務で、もしエレボニア帝国側であるZ組の一員として戦えば、今後のリィン君達のメンフィル帝国での立場は悪くなる可能性がある”事を。…………正直な話、セシリア将軍の話を聞いた時からリィン君とセレーネ君が内戦終結に貢献した件でメンフィル帝国で問題にはならなかったのかと思っていたんだ。」
「…………ま、確かに言われてみれば幾ら留学を許可していたとしても、さすがに他国の内戦を終結させる為にメンフィルに許可も取らなかった事は問題だったかもしれないわね。」
「実際夏至祭のテロの件で、アルフィン皇女殿下がメンフィルに無許可でエリス君をお付きの侍女にしたことが問題になりかけた事があったな…………」
「そ、それは…………」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたセリーヌとマキアスは複雑そうな表情で推測やかつての出来事を口にし、それを聞いたエマは辛そうな表情で答えを濁した。

「夏至祭の時はイリーナ皇妃陛下の寛大なお心遣いやリウイ陛下達がリフィア殿下の専属侍女長を務めているエリゼを重要視していたお陰で、事無きを得たが…………――――――!まさか…………内戦の時もリィンとセレーネの件が問題にならないようにエリゼがリウイ陛下達の説得等を行っていたのですか…………!?」
かつての出来事を思い浮かべながら複雑そうな表情で答えたラウラはある事に気づき、レンに訊ねた。
「うふふ、鋭いわね。――――――お察しの通り、エリゼお姉さんはリィンお兄さん達の為に1度目のユミル襲撃が起こってから、パパやリフィアお姉様、それにシルヴァンお兄様にリィンお兄さん達がメンフィルに無許可でエレボニアの内戦終結の為の行動を行う事が問題にならない為の嘆願、説得を行っていたらしいわよ。ま、元々リィンお兄さん達には『貴族連合軍に拉致されたエリス・シュバルツァーを救出する為にエレボニアの内戦に介入する理由』があったお陰でリフィアお姉様は当然としてパパやシルヴァンお兄様も、最初から問題にするつもりはなかったそうだけどね。」
「まさか内戦の件でリィン達の行動が問題にならないようにエリゼさんが裏で動いて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ