第55話
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うな表情で見守っていた。
「――――――確かにオリビエお兄さんの言う通り、シュバルツァー家がメンフィル帝国に帰属した事はシュバルツァー家にとって良い結果になった事は”本来の歴史の流れ”を考えると間違ないわね。」
「”本来の歴史の流れ”…………?それは一体どういう意味なんでしょうか?」
「その口ぶりだとまるで”今の状況が本来の歴史の流れとは違う”ようにも聞こえるわよ。」
「……………………」
するとその時レンがオリヴァルト皇子の意見に同意し、レンが口にした言葉が気になったエマは困惑し、セリーヌは目を細めて指摘し、事情を知っているトマスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「うふふ、ちょうどいい機会だし、特別に教えてあげるわ♪――――――まあ、それについての説明をする前にオリビエお兄さんやZ組のみんなは”碧の大樹”や”零の御子”についての情報を知っているかしら?」
「は、はい。”零の御子”は遥か昔に女神様から授かった後に消滅した”幻の至宝”を自分達の手で作り上げる為にクロイス家が長い時をかけて多くの犠牲を出しながらも完成させた”人型の意志を持つ作られた至宝”で、”碧の大樹”は”零の御子”の”奇跡”の産物という話でしたけど……………………」
「――――――!なるほどの……………………”そういう事か。”」
「”この世界は異なる世界――――――いえ、並行世界の零の御子によって改変された世界なのでしょう?”」
レンの問いかけにトワが戸惑いの表情で答えた後すぐに事情を察したローゼリアは血相を変えた後重々しい様子を纏って呟き、ローゼリア同様事情を察したクロチルダは静かな表情でレンに確認した。
「大正解♪」
「こ、”この世界は並行世界の零の御子によって改変された世界”という事はもしかしてメンフィル――――――いえ、異世界とゼムリア大陸が繋がったのも……!?」
「”並行世界の零の御子”の仕業だって言うの!?」
レンが肯定した後マキアスは信じられない表情で声を上げ、サラは厳しい表情で声を上げた。
「ええ…………それについては碧の大樹の攻略にも協力したワジやケビンからの報告で挙がっています…………――――――”この世界は本来のゼムリア大陸の歴史から既に歪められた歴史の世界である事”も。」
「こ、”この世界は本来のゼムリア大陸の歴史から既に歪められた歴史の世界”って事は、その”零の御子”って人のせいで、エレボニア――――――ううん、世界中がこんな酷い今の状況になったって事じゃないですか……!?どうしてその”零の御子”という人はそんなことをしたんですか!?」
複雑そうな表情で肯定したトマスの答えを聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中エリオットは悲痛そうな表情で声を上げた。
「”零の御子”に対する誤解があるようだから先に結論
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