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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十二話
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!!この船の、誰が、アンタを『いらない』なんて思うのよっ!?」
「――その通りだよ、衛司」
……ロッタの言葉に続いて、その近くいたクレス師匠が口を開く。
「…ロッタの言うとおり、僕達は衛司を――『拒絶』なんかしない」
「――話はよく分かんないけど…衛司には無かった記憶があったって事だろ?なら、いいじゃないか!嬉しい事なんだろ?」
「――アンタ……本当に話分かってないのね…」
そしてクレス師匠を皮切り、それに続いて今度はスタン師匠とルーティが……
「まぁ、ロッタやクレスの言うとおりだ。どうして、『仲間』のお前を俺達が拒絶なんてすんだよ?」
――ユーリが……
「僕もよく分からないけど……衛司がいなくなったりしたら、寂しいよ」
――エミルが……
「そうそう……それに、今までの船の宿賃、まだまだ払ってもらわないと足りてないのよ?」
――アンジュが……
「よくわからねぇが…兄弟《ブラザー》は俺のブラザーだ。変わりはしねぇよ!」
――ヴォイトが……
「……衛司……居なくなったりしたら……嫌……」
――メリアが……
「そうだよ、衛司…。衛司は確かに、『イレギュラー』…此処に居ない筈の存在かもしれないけど……衛司は衛司だよ!私達が今まで一緒に過ごして、一緒に依頼をこなしてきた『仲間』の衛司だよ!だから……衛司が居なくなるのも嫌だし…私達は絶対に衛司を嫌いになんかならないよっ!!」
――そしてカノンノが……皆が……。
そう言って、僕を引き止めてくれた。
「ッ……皆……どう、して……ッ…」
皆の言葉に、少しずつ自分の声が震えているのを感じながら、そう、言葉を出す。
どうして皆……僕を拒絶しないのか……嬉しい…だけど不安で、そう言ってしまった。
そんな僕に対し、皆を代表するようにカノンノが僕の前に出る。
「――そんなの決まってるよ。衛司はちゃんとした一人の人間で、私達の大事な一人の『仲間』で……私達の大切な『存在』だから…私達は絶対に、拒絶なんてしないもの」
「――……ッ……みん…な…っ…!!」
そう、カノンノの言葉に…皆の笑顔に……僕は壊れたように、涙が零れ出す。
そうなんだ……僕は……『此処』に居て……いいんだ…っ!
「…ぅ…っ……みん、な……あり、がとう…っ!!」
皆の優しさや言葉にただ僕は…泣くことと、そう言葉を出す事しか出来なかった。
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