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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十二話
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のこの世界と特に差し障りの無い部分を話した後、暫く沈黙が続き、アンジュがそう口を開いた。

「…しかし…『別世界』か…。俄には信じられないな」


「ま、普通ならそうでしょうね。でも、衛司が言ってる事は確かに事実よ。私とリタは一度、衛司のドクメントを見せてもらってるからね――」


徐々に皆が口を開いていくなか、キールの言葉にハロルドがそう言って、僕のドクメントの事を説明していく。
一応、話していく中で僕のドクメントの状態等については誤魔化してくれたようだが。


「――……なる程、ね……改めてドクメントって凄いわね…」

「――ですが、それが本当なら、衛司様が海で見つかった訳も分かりますね」


「うん……今まで皆を騙してて……本当にごめん……っ!!」


ハロルド達の説明を聞いて、皆が納得したのを見ると僕は皆に向かい深々と頭を下げてそう言う。
何はどうあれ、僕が皆に記憶の有無について騙していたのは変わりない。

……ただ、このまま頭を上げるのが恐い。
別に嘘をついていた事については怒られても仕方ないと思っている。
だけど僕にとって恐い事は……『皆から拒絶される事』。

『ディセンダー』として知られているメリアは確かに、少しぐらいは皆からの見方は変わると思うけど……果たして、『イレギュラー』と呼ばれる僕はどうだろうか……?

『世界樹を守護する存在』として知られる『ディセンダー』と違い……僕は言わば『異物』、『正体不明』の『イレギュラー』と呼ばれる存在だ。


『異物』である僕は、一体皆にどう見られてしまうのか……。

そして、それを今まで一緒に戦ったり、過ごしてきた人達から見られ、拒絶される恐怖。


――恐い。恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い――……。


自分が生み出した『負』の感情に、ただ追い込まれ、頭を上げられずにいる……――その時だった。


―――ガツンッ!!


「――ぬごぅっっ!!?」




――突如、下げたままの後頭部に何かが当たった音と強力な激痛が入り思わずそんな声を上げて後頭部を抑えて転げ回る。

痛みが走る頭を抑えながら見ると、そこには先程の激痛の正体であろうロッドを手に持って僕を睨むように見るロッタが立っていた。


「ロッタ…?一体なにを……――」


「――アンタ、バッカじゃないのっ!?」


僕が口を開くと、ロッタはキッと目を変えそう、声を上げた。
その勢いに、思わず僕は言葉が止まる。





「アンタ……どうせ自分は『居たらいけない存在』だから居たらいけないとか、皆から拒絶される、とか思ってたんでしょ……?」

「ッ……それは……」

「ふざけてんじゃないわよっ
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