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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第64話 踏み出す一歩
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、恋する女の子を応援したいのは同じ女の子として当たり前だもん。


「父さんは今どこにいるの?」
「先生ならレイストン要塞にいるわよ。それを聞くって事は先生の元に向かうの?」
「多分父さんしかヨシュアの事情を知らないと思うからね。駄目だって言われてもそんなの関係ないわ!」
「なら早速行きましょう、多分忙しいとは思うけど娘にあんな言い方した先生の都合なんて無視よ無視!」
「いいのかなぁ……?」
「まあここは乗っておきましょう」
「勢いは大事だからね!」


 エステルとシェラザードはレイストン要塞に乗り込む気マンマンのようだ。一番年下のティータが不安そうな表情を浮かべるが意外とクローゼも乗り気のようでアネラスは相変わらずだった。


「俺達はどうする?」
「俺も行こう、ヨシュアが心配だしな」
「じゃあ俺も行くか。おっさんの困惑したツラを拝めるかもしれねえしな」


 ジンとアガットも付いてくるみたいだね。


「団長、わたしも行っていい?」
「どうせ駄目だといっても行く気だったんだろう?俺も一緒にいくさ」
「リィンとラウラは?」
「俺も行くよ。ヨシュアさんは友達だからほうっておくことは出来ない」
「なら私も同行しよう」


 団長、リィン、ラウラも一緒に来てくれるみたいだね。じゃあ皆でカシウスの所に乗り込もっか。


 仕事の関係上残ったクルツ達を除いたメンバーでレイストン要塞に向かう事になった。レッツゴー。



―――――――――

――――――

―――


「ごめんくださーい!」
「エステル、遊びに来たんじゃないんだから……」


 レイストン要塞に着いたわたし達はまずエステルが大きな声で挨拶をした。シェラザードも突っ込んでいたがエステルらしいとわたしはコロコロと鈴のような声で笑った。


「やあ、よく来たね。待っていたよ、エステル」
「あっ、貴方は前にあたし達を助けてくれた少佐さんじゃない。マクシミリアンさんだったよね」
「覚えていてくれて光栄だ。この国の危機を救ってくれてありがとう、あの時君たちを助けて本当に良かったよ」
「あたしも感謝してるわ、ありがとうね」


 どうやらこの人は前にエステル達がレイストン要塞に忍び込んだ時に手助けしてくれた人みたいだね。


「アンタ、待っていたと言ったがどういうことだ?」
「カシウスさんからエステルが来たら案内してくれと言われていたんだ」
「ということはカシウスさんはエステルがここに訪ねてくることを予め予想していたという事か」


 アガットの質問にマクシミリアンはカシウスが絡んでいると説明してくれた、それを聞いたジンはあらかじめこういう展開を予想していたカシウスに感心した様子を見
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