暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十一話
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
多少の傷は見えるがリヒターさんは、再び立ち上がり、武器を手に持っていた。
決めた、と思っていたカイウスも思わず驚きの声を出した。
「ぐっ……中々効いたぞ……だが……まだまだ……っ」
「っ……くそ……っ」
リヒターさんの様子に思わずそんな声が漏れる。
正直形勢はヤバい。リヒターさんは多少ダメージはあるけど、俄然闘えそうたが…此方側は、僕とメリアは多少ながら健在、カイウスも一見大丈夫そうに見えるけど……『獣人化』で体力の消耗が見られる。エミルはエミルで体力は勿論だけど…ラタモードから解放されてるから確実に戦えそうにない。
くそっ……どうするっ!?
そう、思った時であった…。
「そこまでよ。闘気を収めて、リヒター」
「なっ……しかし……」
「大丈夫よ。そのヒト達は、敵ではないわ」
そう、女性の声が聞こえた後、何もなかった筈の場所から、一見、武道家にも見える服装の青の髪の女性が現れた。
あれは……やっぱり……
「はじめまして。私は、氷の精霊セルシウス。あなた達が知りたいことに答えるわ」
そう、『氷の精霊』セルシウスが、そこにはいたのだ。
―――――――――――――
「それじゃ……まず世界の始まり、創世の時について知りたいんですが……」
それから暫く、リヒターさんやエミル、カイウスの体力回復をして落ち着いた後、僕はセルシウスにそう言葉を出した。
「創世の時…ごめんなさい。それについては答えられないわ」
「ええっ!?そんなぁ…」
セルシウスからのまさかの返答に、後ろにいたエミルから思わずそんな声が聞こえた。
「だって、精霊にも世界の始まりの事はわからないんだもの。精霊という存在は、世界が創られた後に生まれた者。わたし達は、マナを自然界の現象に作用させる為に生まれたのよ。そして、星晶により封じられていた『あの存在』の事しか知らないわ」
「『あの存在』……?」
セルシウスの説明を聞きながら、その途中に出た単語に思わずそう聞き返してしまう。
「……わたし達、精霊にもわからないの。ただ、精霊が生まれる以前に、既にこの世界にいたものの様よ。精霊ですら届かない次元にいる、何か歪んだ力…そして、それが大きな災厄となる事を、本能的に察知しているだけなのよ」
「大きな災厄になる、歪んだ力…。それを、星晶が封じていたの?」
エミルの質問に、セルシウスは小さく頷いてみせる。
「ええ。けれど、その封印は解かれてしまったわ。星晶を人々が採り尽くした事で…。だから、世界樹は『あなた』を遣わせ……そして、『あなた』を呼び込んだのかしら?」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ