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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十一話
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……嫌です」



僕の返答に、リヒターさんの眉が僅かに動く。

「……ほう。俺との力量差が分かっていながら…まだ俺に勝てる、とでも思っているのか?」



「いえ、正直、勝てる自信なんてないですよ。もし、僕がギルドにも何も属してない、あなたの言うような精霊を利用するような人間なら、今すぐ逃げ出すくらいの力量差ですから」


「……そこまで分かっていて、ならば何故、逃げようとしない?」


僕の言葉に、リヒターさんは武器の切っ先を此方に向け、威圧を掛けるようにそう、言ってくる。
正直、本当にこの力量差は怖い。エミルやカイウス、メリアは大丈夫そうだけど、正直な話、僕は恐怖負けして今すぐ逃げ出したい気持ちだ。
だけど…………


「……信じてもらえなくても構いません。ただ、僕達には、精霊を守るアナタを倒してでも精霊に聞きたい事がある。ただ……それだけです」


真っ直ぐと、リヒターさんに向けそう言って、僕は木刀を構え直す。カイウス達も、それに頷き、揃えるように武器を構えた。



「――……そうか。ならば…――」


僕達を見て、リヒターさんはフッ、と口元で笑って見せ……


「――その言葉……俺を倒して証明してみせろっ!」




そう言って、武器を構え一気に威圧を跳ね上げた。
見ていて分かる。アレは今度は一撃でももらおうもんなら確実に沈められる。


「……エミル。あの人に強力な攻撃を与えるぐらいの余力は残ってる?」


「ん……あぁ、まぁ残ってるが……それならオレよりもカイウスやメリアの方がいいんじゃないか?」

僕の言葉にエミルは一度頷いた後、少し間を開けそう聞いてきた。

「うん…本当ならそれがいいんだろうけど……メリアとカイウスにもちゃんと役目があるから、最後はエミルに決めて欲しいんだ」

「……まぁ、分かった」



「それで、俺達は…?」


「ん……カイウスとメリアは……―――」



カイウス達にある程度、僕の考えを伝えると、二人は小さく頷いて答えた。
問題はリヒターさんに上手くいくかどうかだけど……今はするしかない。


「――作戦は決まったか…?」


「はい。待っててくれてありがとうございます」


「そうか……。ならば……行くぞっ!」





リヒターさんの声を同時に、再び戦闘は始まる。
リヒターさんは武器を構え、此方に向け走り出す。


「カイウスっ!!」


「あぁ、任せろっ!」


それに対し、先にカイウスを先行させ、僕達は散り散りに走り出す。


「フン……何を考えているかは分からんが……纏めて叩き潰してやろうっ!」


「そうはさせ
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