2話(響@)前半
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、『汚い大人のやり口』と言われると否定できないのは事実ではあるが。
「…………ねえ、誠治郎さん!」
気がつくと、響の声が顔の辺りから聞こえてきた。
どうやら、正面から抱きつく形に変えたのを気づかなかったらしい。
「…………ああ、すまないね、どうやら仕事疲れでふらついていたらしい」
そう言うと直ぐに響は血相を変えた。
「え、だ、大丈夫ですか!」
そっと額に手を当てたり、首筋に手をかざす響にいとおしさを感じながら、その手首をそっと捕まえて、キョトンとした響の唇を塞ぐ。
直ぐに意図を察し、響は両腕を首に回し、彼女の口内に伸ばした舌を自身の舌でそっと絡みとる。
しばし、淫靡な口音だけが、部屋に響く。
そして、響の目が快感で微睡んだ時を見計らって、唇を放した。
「あっ…………」
キス好きな響が残念そうにそう口にするが、残念ながら誠治郎の股間の息子は既に臨戦態勢である。
当然、キスだけで済ませるつもりも無かった。
どうやら、彼女も分かったらしい。
座っている誠治郎の膝の下で起立するぺニスに気づいた響は、恥ずかしそうにモジモジしながら、耳元で囁く。
「その…………我慢できませんか?」
ふむ…………うむ。なるほど。
潤んだ瞳。紅潮したすべらかな肌。
これは誘い受けですね。間違いない(断定)
羽のように軽い響の体を、両腕で持ち上げると、誠治郎は確固たる足取りで、寝室に向かっていった。
第2話(前半)了
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