2話(響@)前半
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立花響(タチバナヒビキ)
シャギーの入ったショートカットに、メリハリのきいたナイスバディ、更に顔は美人と、一分の隙もない美少女である。
更に性格も善性で気さくとくれば、パーフェクトと言わざるを得ない。
だからこそ不思議に思う。
この世界の人、割りとノイズ関連で我慢しなさすぎじゃない?
いや、確かに理不尽ではあるのだ。
ノイズと呼ばれる超常物体の顕現。
出会うイコールほぼ『死』であり、自身のような腐れチート野郎という裏道でもない限り、対応できるのは『シンフォギア』と呼ばれるオーパーツで超常能力を得た女性のみ。
しかも、頻度が高いので亡くなった方への政府の保証も万全とは言えないし。
だからなのか。
とあるライブ会場の観客の中で唯一といって良いほど生き残ってしまった『立花響』という女の子が晒された悪意は、現代社会の常識を持った誠治郎からすれば、『?』と思えるほど不当に苛烈だった。
いや、なんで直接被害を与えた訳でなはい響の家に凸するの?
マスコミも何故煽る?
え?お前はそもそも事件が起きる前にどうにか出来なかったのかと?
いや、俺の能力は割りと金銭稼ぐ事や治癒、調理などに特化してて、別に戦闘に特化してないし。
自分なりにツヴァイウイングのライブで悲劇を起こさないよう努めようにも、まさか未来視のような原作知識は口に出来ないし。
出来たとしても信じてもらえるか不明だし。
同様の理由で、チケットの買い占めなんて理由もなく出来ないし。
まあ、一度試そうと思ったら政府の息がかかっているツヴァイウイングのライブはそもそも買い占め出来なかったのだが。
話が逸れた。
結論として、無理だった自分はしぶしぶ出来ることをした。
例えば『死ぬはずだった装者を助ける』とか。
まあ、それについては後に話そう。
目下の問題は…………
「誠治郎さん!ごろごろ〜!」
自分の膝の上で、楽しそうに猫のように柔らかい体を擦り付ける響である。
ふむ…………控えめに言っても最高だな(絶頂)
いや、洗脳ではないよ。
個人的な嗜好としては嫌いではないが、それをやって響の家族やその他(特に未来ちゃんに)言い訳できる気がしないし。
やはりなー、未来ちゃんは強敵やで(違)
まあなんだ。
俺は確かに、防人&魂イケメンのような一騎当千の力はない。
だが、存外、フィクションではおざなりになりがちな『財力』とか『権力』も、現代社会に生きる時には馬鹿に出来ないもので。
ええ、やりましたよ。
国民的なアイドル会場で起こった悲劇。
そのお悔やみをテレビで全国放送。
そして、全国の被害者の遺族等の家に赴き、政府とは別にお
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