第四話:圧倒的!雷を操る魔道士の桁違いなパワー!
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いるネロは―――――ただ避ける。
見えているのか?この突きの連打を。ギグリは内心そう疑うが―――――
『わ、私には見えていませんが、ギグリ選手、ネロ選手による攻撃を防御したあとに突きの攻撃を何度か放っております。しかしネロ選手、先程より早い突きであるのに関わらず全てを回避!もしやどこを攻撃してくるか予知で知っているのでしょうか―――!?』
そう…そうだ、この避け方はまるで事前からどこから攻撃してくるかを理解して回避しているかのような、そんな回避をしている。もしや―――――心を読む能力が?それなら納得できる。そうギグリは確信してネロに問いかける。
「もしや…心を読んでいるのか、貴様―――ッ!?」
そう問いかけるギグリに対する返答は脇腹への回し蹴り。
確かに、戦闘中の会話に隙が出来てそこへ攻撃するのは当たり前のことだが、ギグリにとってはありえないことだった。
なにせ、この少年は先程まで本当に全力でこちらに攻撃していたのだ。その全力だと思っていた少年の速さが、たった今ギグリの認識外になっていたことに驚愕なことだ。
脇腹のダメージされたことで体制が崩れ、防御していたギグリに留守が出来た。それを、目の前のサイヤ人は見逃さない。
次に顎への膝蹴り、そして腹筋へのブロー。次々と攻撃の手を始めていく。
「くッ―――ハァッ!!」
「―――!!」
しかしいつまでも受けにいるギグリじゃなかった。棒をネロに横振りをするがネロは後ろへバックタウンする。そしてバックタウンしたネロにカウンターに徹していたギグリがこの試合で初めての攻めの一手を行動した。
身体とともに突きを技。その突きの加速を観客たちが見えなかった。そしてネロすらもその突きを見ていないと、正面にいるギグリは認識するが―――ギグリの突きはネロだった残像を突き抜けていた。
「オレは直感で避けているだけだ。それもただの直感じゃないぞ?今まで鍛え上げてきた―――――野生による”野生の勘”だ」
「野生の勘…だと?」
ギグリから離れた場所にネロは姿を表して構えていた。追撃せずにこちらに返答するとは甘いな、とギグリは呆れるがネロを向き合う。
実際、この野生の勘というのは、ネロは前世にやっていたスパーキングなゲームに出てくるある技のヒントを思い浮かべたのだ。
―――――ワイルドセンスで、何度もCPUの攻撃を避けている技。
ワイルドセンス、即ち野生の勘を利用での完全回避。ゲームでは一回の攻撃を避けたりしただけだが、実際鍛えてみるとどうなるのだろう、最初は傷つきながら馬鹿なことをしていると自覚するが、それでもやめなかった。何度も瀕死になるような攻撃を姉から受けながら、ネロは続けてい
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