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妖精のサイヤ人
第四話:圧倒的!雷を操る魔道士の桁違いなパワー!
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ことでオレ自身も構える。
構えるオレに対し、相手は両手に長い棒を持ち足を深く沈めてこちらに構えてきた。
あの構え…カウンターか、それか突きか。どちらにせよやはりこの対戦相手も強敵に違いないか。

「両者、準備はいいですね?では第二試合―――――開始!!」

「…ハァッ!」

相手が接近戦なら、こちらは長距離からの攻撃。相手の間合いには入らず、片手で気弾を生成して投げ込む!!

「…読めている」

だが、相手にとっては予想の範疇だったようだ。
特に慌てるような素振りを見せずにオレが放った気弾をたったの一突きで霧のようにかき消された。

「チッ…」

「其方の戦い方は先の試合で観察させていただいたが、あの戦い方は一度見られては使えぬ戦法。故に一度見た某にとっては効かぬと知れ」

オレがこの坊主頭―――ギグリが対戦する前にどうやら戦い方を見切られた、そう丁寧に教えてくれる彼だが、まさか本当にあの戦い方がオレの本当の戦い方だと思っていないだろうな?

「見ての通り、某は感情に乗せられることはない。よってこちらを挑発するようなことは無駄だ」

「…みたいですね…失礼するけど、あなたも極めている口ですか?」

「…年季が違う。当然、其方より極めているだろう。降参するなら某はそれでも構わん」

「まっさか…これほどの達人だ。降参なんて勿体ねえ…このまま戦りあって強くさせてもらいますよ」

「…やはりサイヤ人か。それで良し。どこからでもかかってくるがいい」

表情を変えず、淡々とそう答えるギグリさんにゾクゾクとする感覚を感じながらオレは突進前の構えをするように身体を前にする。
どうやらあちらから動く気はなく、あくまでもカウンターに徹するようだ。それはこちらを甘く見ているのか、それとも本当にオレの実力を理解したのか。…あっちが魔力を感知できるのなら、ありえるか。
少しずつ身体を前にして、そしてオレはギグリさんに突撃をした。できるだけ今のオレができる攻防。殴るだけではなく相手の隙となっている場所を狙っての攻撃―――しかしオレの攻撃を意図も簡単に受け止められたり、流される。

「…隙有り」

「ぐっ…!?」

できるだけギグリさんに攻撃をしないように蹴りの連打をしていたが、彼にとってはカウンターは造作なかったかもしれない。
なにせ涼しい顔のまま棒でオレに突いてきたのだ。

「スッ…だだだだだ!!」

「…無駄なことを」

「イッツ…波ッ!!」

「―――っ!?」

なんとか受け身を取り、今度は殴りかかってみるが、それらを今度は棒ではなく拳で捌かれる。
むしろオレの拳をその手で握られ、オレを回転させるかのように空中に投
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