第四話:圧倒的!雷を操る魔道士の桁違いなパワー!
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った。
だって、意外なところに必ず何かが起こるのがこういう不思議なパワーが働いている世界にあってもおかしくない。どこかゲーム感覚でありながらこれは間違ってないとネロは信じていたのだ。
そして、姉の瀕死の攻撃を受けてパワーアップ続けて半年、ネロは―――――ついに姉の攻撃を避けた。
確かにその攻撃に慣れていたのだろう、見えていたのだろう―――――しかし、その時の出来事をよく覚えていたネロは否定した。だって―――――いつもオレが瀕死によるパワーアップで強くなっていくうちに、姉の攻撃が速くなる。その目で追えない速い攻撃を、どこから来るかと解って避けれるほどネロは自分が出来ていると思えないのだ。
そして何度も続けているうちに―――――感で避けているのだと確信した。
何も考えず、ただ身体に任せる神の御業とは真逆の回避技。感でやってくる攻撃を回避する技。
最も決定打になったのは、大猿の10倍を感じようと何度も大猿になったこともそうだろう。
その大猿の感覚、戦闘衝動もそうだが大猿の中にあるだろう野生本能もネロは利用することにしたのだ。
「サイヤ人、そして野生としての感を持つ大猿ならでできる…自分の回避技だ。どうだ、すげえだろ?」
「大猿…?いやしかし…野生本能によっての回避技など…聞いたことない」
どこか自慢するかのように胸を張るネロにギグリは唖然とする他なかった。なにせ、武を極めるものにとって野生本能というのは全く別の位置に存在する感覚だったのだ。それを、目の前の少年が極めている。
ネロの動きには武を感じさせることもあったが―――その中にも野生があったのか、それも自分が気づかないほどの鍛えられた力を。
これをまだ”10歳”という年齢で出来上がったのだ。これは化けるところではない…もはや神童―――将来は、きっと大陸に名が広がる戦士になるのに違いない。
ギグリはそう思い、口を笑みへと歪める。先程から感情に乗せられて感情を変えていたが、ギグリがこうやって笑みを浮かべるのはこの大会にきて始めてのことだった。
「恐るべき少年だ…これをまだ10歳ときた。もしや、年齢を偽っているではなかろうな?」
「―――え”ッ…そんなわけないでしょう…オレ、10歳ヨ?」
どこかガタゴトのように感じるが、実際子供になるなんて言う薬も魔法なんて聞いたことない。実際存在するかも知れないが、それはどうでもいい。ただ―――己が強さを極めるのならこの少年との試合が必要不可欠だということだけ。
「―――さぁ、増分とやりあおうではないか…!!」
「へへ…楽しんできたな?オレも負けねえぞ!!」
『野生の勘…そしてそれに感化されるかのようにギグリ選手の表情が表れてきました。さぁ、この試合、互い高まった感情をど
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