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妖精のサイヤ人
第四話:圧倒的!雷を操る魔道士の桁違いなパワー!
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はとても貴重だった。

ちなみにこの修業は、オレが旅に出る前の1年前の話である。

★★★★★★★



金髪の少年改め、ラクサス・ドレアー目の前で振り下ろされていく木刀の前に冷静に対処するように、自身の体に魔力を纏うことで雷と一体化し、木刀を持つ対戦相手の攻撃を回避した。
木刀の選手は自身の先手攻撃を避けられたことに対して動揺するが、すぐさま次の行動に移そうとして―――そして吹き飛ばされた。
宙に浮く自分に気づいた時には場外していた。
凡そ10秒も経っていない自分の第二試合に己の弱さに絶望し、武舞台の外である客席にふと目を向ければ見覚えのある小さな老人を見つけた。
何故見覚えがあるのか、それを思い出す日まもなく木刀の選手は意識を失う。

『またしても瞬殺!ラーラ選手場外!ラクサス・ドレアー選手決勝進出決定ィ!!』

「「「オオオオオオ!!!」」」

「なんだあの子!雷を纏ったように見えたぞ!?」
「強いなんてレベルじゃ…どんだけ強えんだ!!」

「…フン」

野次馬たちからの歓声にラクサスは鼻を鳴らし、当然の結果と言わんばかりに武舞台から離れて控室―――から少し離れた場所へ足を運ぶ。
そこにいるのは先程木刀の選手が客席で見た小さい老人。
老人は歯をむき出しにして子供のような無邪気な笑いをラクサスに向ける。その表情は嬉しそうであり、そしてラクサスに向けて両手を広げた。
それに対し、先程まで冷たい雰囲気が消え、老人に向かって小走りする少年らしい顔つきをするラクサス少年だった。

「じーじ!オレ決勝進出だってよ!どうだ!!すげえだろ!!」

「おうおう!凄いってもんじゃないぞラクサス!10歳でそこまでよく勝ち残ったわい!」

さすがワシの自慢お孫じゃな!と自分のことのように喜ぶこの老人はラクサスの祖父―――マカロフ・ドレアー。
そして木刀の選手が忘れていること―――このマカロフ・ドレアーはとあるギルドの族長(マスター)であり、この地の大陸で最も優れた10人の魔道士、通称聖十大魔道の一人である。
優れた魔道士であるのならば、強さを追い求める者であればある程度知る情報の一つ。
そしてマカロフは聖十大魔道として知れ渡っているので知らないものは多くはない。
木刀の選手は気を失うまで思い出すことはなかったが、もし思い出せたのならおそらくこう思っていたのだろう。

―――――ああ、こんな化け物の孫なら、そりゃ勝てないワケだ。

優れた魔道士の血を継ぎ、そんな強い祖父を持つラクサスであればあんなに圧倒的なのは仕方ないのだろう。なにせ、優れた魔道士の孫―――相応の才能を持っているのに違いない、とそう確信していたのだろう。

「あれ?オ
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