第7章:神界大戦
第226話「怖くて、それでも」
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のを待つだけなんやな?」
「はい。傷自体はもう治ってるので……はやてちゃん?」
「そっか。ならええんや」
シャマルに確認を取り、はやては立ち上がる。
「私も、ユーリ達みたいに足掻いてみる。立ち止まってる訳にはいかないんや」
「主……」
「皆、付きおうてくれるか?」
決意を宿し、はやては今一度アインス達に問う。
「……当然です」
「元より、我らヴォルケンリッターは主の力となるための存在。……主はやてが望むなら、我らはどこまでもついて行きます」
「私も、はやてちゃんのユニゾンデバイスですから!当然、ついて行きますよ!」
当然、その返答は肯定だった。
敗北してなお、立ち上がる者がいる。
ならば自分もと、彼女達は立ち上がった。
「………っ……!」
「ッ、今……!」
そして、返答は出来なくとも、応える者もいた。
未だに目を覚まさないヴィータとザフィーラ。
その二人の体が、僅かに動いた。
……まるで、自分達もはやてについて行くと言わんばかりに。
「ヴィータちゃん!ザフィーラ!」
すぐさまシャマルが容態を確認する。
「……どうなんや?」
「……依然、変わりません。でも、今のは……」
間違いなく、目を覚ます兆候だった。
しかし、身じろぎしたのは先程だけで、まだ眠ったままだった。
「……目を覚ましたら、私の所に来るように言ってや。二人なら、ちゃんと追いついてくれるやろうからな」
「分かりました」
二人をシャマルに任せ、はやては部屋を後にする。
二人が目を覚ますのを待てない訳じゃなく、二人なら追いついてくれるだろうという、確信染みた信頼を持って。
「……アリシア?」
「ぇ……?」
その頃、リニスに寄り添い、気持ちを落ち着けていたアリシア。
そこへ、目を覚ましたアリサとすずかがやって来た。
「アリサ、すずか……?」
「アリシアは目を覚ましてたのね……」
二人は、他の傷を負って眠っている者達を看に来ていた。
その際、目を覚ましていたアリシアに遭遇したのだ。
「ご、ごめん、見苦しい所見せたね……」
「無理しなくていいわよ。……あたし達も似たようなものだから」
アリサとすずかもまた、トラウマになっていた。
それを考えないようにするためにも、こうして見て回っていたのだ。
「なのはは奏と一緒に何かやってるし、はやても立て込んでるみたいだったし……。見てて、どうしてそこまで出来るのか不思議に思ったぐらいよ」
「……諦めてないんだろうね」
「……そうね。諦めていない。怖くても、前に進もうとしている。いえ
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