第54話
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国領での活動を許可してあげるわ。」
「”元エレボニア帝国領だった現メンフィル帝国領”というとセントアークやユミル、そしてバリアハートを含めたクロイツェン州等と言った百日戦役と今回の戦争で得たゼムリア大陸のメンフィル帝国領ですか………」
レンの話を聞いたユーシスは複雑そうな表情で呟き
「フム…………ユミルでも活動できるという事は、シュバルツァー男爵閣下達にも面会してもいいのかな?」
「…………まあ、活動を認めている以上レン達メンフィルもオリビエお兄さん達がメンフィル帝国領であるユミルやユミルの関係者達に危害を加えない限り活動内容を制限するつもりはないけど…………念の為に聞いておくわ。何の為にシュバルツァー男爵夫妻に面会するのかしら?まさかとは思うけど、トヴァルお兄さんみたいにまたシュバルツァー男爵夫妻に何か余計な事を吹き込んで、シュバルツァー男爵夫妻がメンフィル帝国政府に対して今回の戦争を和解して欲しい嘆願でも送らせるつもりかしら?」
オリヴァルト皇子の質問に対して静かな表情で答えたレンは真剣な表情でオリヴァルト皇子を見つめて訊ねた。
「ハハ、そんなあまりにも厚かましすぎる事は死んでもできないよ。シュバルツァー男爵閣下達にはリィン君やエリス君の件も含めて他国の貴族であるにも関わらず、エレボニアの内戦では随分と迷惑をかけてしまったからね…………その謝罪と内戦でリィン君が協力してくれたことにアルノール皇家が感謝している事、今回の戦争の件も全ての元凶は私達アルノール皇家とエレボニア帝国政府だから、”ユミル襲撃”の件で戦争が勃発してしまった事で私達の事を気にせずに今のシュバルツァー男爵閣下達の祖国であるメンフィル帝国がこの戦争に敗戦しない事を願って欲しい事、そして”処罰”の件でリィン君に仕える事になったアルフィンをシュバルツァー家の使用人だろうと、リィン君の愛人だろうと、どんな立場でもいいからシュバルツァー家の一員として暖かく迎えいれて欲しい事をお願いする為だ。」
「フゥン?その口ぶりだとオリビエお兄さんはアルフィン卿をアルノール皇家の一員に戻す事は考えていないのかしら?」
レンの質問に対して苦笑したオリヴァルト皇子は静かな表情で答え、オリヴァルト皇子の答えを聞いたレンは意外そうな表情を浮かべて訊ねた。
「ああ。メンフィル大使館でパント臨時大使の話を聞いてからずっと考えていたが、”処罰”の件はアルフィン自身が望んだとの事だし、何よりも今もそうだが戦後のアルノール皇家が内戦の件で感謝と謝罪、両方の意味でリィン君に差し出せる”報奨”や”賠償”は”帝国の至宝”と称えられ、”エレボニアで最も尊き血”を引くアルフィンを差し出す事くらいしか思いつかないんだ…………」
「で、殿下…………!?」
「畏れながら意見をさせて頂きますが、内戦の件でリィンにアルフ
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