暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第61話 小猫達の命を懸けた覚悟!激戦の終わり!
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も屈指の実力者だと噂される鉄平の実力か。すげぇぜ……
「お前がここまで手負いの状態じゃなかったらノッキングなんて悠長な選択は出来なかったな。コイツをここまで追い詰めるとは流石あの四天王の一人なだけはある」
「よしてくれ、俺がここまで戦えたのは仲間達のお蔭だ……はっ、そうだ!鉄平、アンタなら……」
俺は鉄平に豪水を飲んだ小猫ちゃん達について何か助ける方法がないか聞こうとする、だがその時トミーロッドの口から何かが吐き出された。
「な、なんだありゃあ!?」
俺が目にしたのは今まで見たこともない怪物だった。クモやサソリ、カマキリやクワガタなどあらゆる昆虫を合体させたような姿……ゲームに出てくるキメラそのものだった。
「パ…『パラサイトエンペラー』……ボクの体内で生まれたがっていた問題児……漸くその時が来たよ、存分に……あば……れ…な……」
パラサイトエンペラー!?もしかするとコイツはトミーロッドが自分で作った混合生物か!?あれだけ立派になった体格が老人のように細くなっちまいやがった。トミーの栄養をほぼ奪って生まれたこの怪物……かなりヤバそうだ!
「チュー!」
パラサイトエンペラーが鉄平に目掛けて息を吐き出した。鉄平はそれをしゃがんでかわすが後方の壁に当たると大きな氷の塊が生まれた。
「氷点下の息だと!?」
俺が対峙したツンドラドラゴンと同じ攻撃をするとは……だが驚くのはまだ早かった。今度はさっきとは真逆の高温のガスを吐き出して鉄平に攻撃しやがった。
鉄平はそれをかわすが鋭い鎌で多彩な連続攻撃を仕掛ける、鉄平の来ていた服が少し切り裂かれるが鉄平は傷を負うことなくそれをかわしていた。だが俺はその時パラサイトエンペラーの口から糸が吐き出されるのを目撃してしまった。
「鉄平!クモの糸だ!」
「なに……?」
鉄平の足に絡みついた糸は鉄平を自身の元に引き寄せていく、そして紫色の液体を濡らせた鋭い尻尾を突き刺そうとした。
鉄平は刺される直前にクモの糸を斬って攻撃を回避する。しかしあの生物、一体どれだけの攻撃手段を持っているんだ?
「いくら鉄平が強くてもアレを一人で相手するのは……ぐっ!」
俺は体を動かそうともがくが植物の幹に挟まって動けそうにない、それでも何とか体を外に出そうとしていたんだけどその際に倒れていたボギーとバリーが起き上がっている光景が見えた。
「くそっ、ようやく鬱陶しい剣を抜けたと思ったら再生屋が現れる、トミー様はノッキングされる、オマケにパラサイトエンペラーは生まれるしでヤバイ状況じゃねえか!」
「こんなとこはさっさと逃げてスープを……ん?」
「どうした、バリー?」
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