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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第61話 小猫達の命を懸けた覚悟!激戦の終わり!
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出すと祐斗は口から血を吐き出した。


(祐斗……!)


 元々祐斗はこの氷山にたどり着いた時点でかなり消耗していた、そして美食會の幹部との戦いで限界を迎えたはずだったんだ。


 だが豪水を飲んだことで無理やり精神力を引きずり出して魔剣を創ってくれている……祐斗は死ぬ寸前まで俺のサポートに徹してくれているんだ。


(祐斗だけじゃない、小猫ちゃんも朱乃も死ぬ覚悟で戦っている……絶対に勝ってやる、この戦いだけは何があってもな……!)


 俺の渾身の左ストレートが奴の腹部に炸裂してトミーロッドの体をくの字に曲げる。


「ごほッ……!」
「ナイフ!」


 俺の攻撃で怯んだトミーロッドに追撃のナイフを放つ、だがトミーロッドは即座に起き上がりバク中して俺の攻撃をかわす。


「死ね……!」


 そして至近距離から爆弾卵を俺に発射してきた。駄目だ、これはかわせねぇ……!


「先輩!」


 だがそこに小猫ちゃんが割り込んでその身で爆弾卵を受けた。バカな、唯でさえ体はボロボロのはずなのにあんな攻撃を受けたら……!?


「小猫ちゃん!?」


 身体から血を流し倒れる小猫ちゃん、俺は思わず駆け寄ろうとしたが彼女の目が行けと伝えようとしているのが分かり踏みとどまる。そしてトミーロッドの頬に強烈な一撃を浴びせた。


「ぐうっ……!」
「コイツで決める……!」


 よろけたトミーロッドに目掛けて必殺のブーステッド・釘パンチを放つ。トミーロッドはそれを驚異的な反応速度と身体能力で回避しようとするが電気の纏った魔力の鎖がその全身を絡めとり動きを封じた。


「なんだ、これは……鬱陶しい!」


 トミーロッドは鎖を無理やり引きちぎろうとするがビクともしなかった。


「文字通り命を懸けて作った鎖です、そう簡単に壊されてたまるものですか……ぐふっ!」
「朱乃ォ!!」
「うっ…ううっ……イッセー君!行って……ください……!!」
「ぐっ……うおォォォォォォォォ!!」


 祐斗と同じように血を吐きながらも朱乃は必至で足止めしてくれた。彼女のサポートを受けた俺は骨の砕けた左腕をトミーロッドの顔面に叩きつけた。


「10×2で20連!ブーステッド・釘パンチ!!」


 左手の甲や腕から折れた骨が突き出て親指以外の指がちぎれ飛んだ。だがそれでもかまわずに拳を振りぬいていく。俺の一撃に朱乃の作った鎖が引きちぎられてトミーロッドの体が浮かんだ。


「吹っ飛べ、トミーロッド!!」


 そのまま拳を振りぬいてトミーロッドを吹っ飛ばそうとする、だが奴は顔がひしゃげているという状態で俺の腕を掴んだ。


「コイツ、なんて力だ……!
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