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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第668話】
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 私を止められると思うなッ!!」
 宇宙に煌めく尾を引く粒子、撃ち落とされていく子機、宇宙での戦いは地球上とは全く違うものの、マチルダにはそれを感じさせない機動で次々と子機を無力化、或いは破壊していく。
「あぐっ!?」
「無理はするな! ファーストフェイズはあくまでも偵察だ! 殿は私が努める! 先に離脱するんだ!」
「は、はいっ!」
 子機の追撃を振り切る三機、外敵が居なくなったエクスカリバーは元の剣へと戻っていく。
 破壊された子機は宙域を漂い、まるで引き寄せられる様にエクスカリバーの元へと集っていく。
 ファーストフェイズが終了し、大気圏へ突入する三機──宇宙にまた静寂が訪れた。

 東ヨーロッパ境界線上、有坂陽人は気づく。
「なあ機長さん。この計器おかしくないか? ヨーロッパ境界線だがロシア境界線上にも位置してるが?」
「そんな筈は──!! ま、まずいわ! 計器の不備で気付かなかったけど僅かにロシア領内に──」
 その時だった、コクピット内にアラームが鳴り響いたのは、それと同時刻、機内ではラウラが窓の外を見て叫ぶ。
「直撃コース!? ミサイルだ! 衝撃に備えろ!」
 突然のラウラの叫びに、反応できた人間もいれば出来ない人間や何処か動物も──。
 ミサイルが翼のエンジンに被弾、激しい振動が機体を揺らし、爆音が轟く。
 黒煙を上げるジェット機、それを遠方で眺めるのはロシア代表の座を奪われた女性──ログナー・カリーニチェだった。
「領空侵犯はダメネー! もういっちょいくヨー!」
 ミサイルランチャーから更に二発のミサイルが放たれる。
 迫るミサイル──ジェット機から飛び出した一つの機影。
「あらあら、いきなり撃墜だなんて。──それに、面倒なのが来たわねぇ」
 ふぅっと息を吐く楯無は、チャネル通信を開いた。
「先に行ってください。今回の件はロシア代表である私が対処しないといけないから。織斑先生、引率お願いしますね!」
『了解だ。更識、作戦までには戻ってこいよ』
 機体制御を行うも、ダメージが深刻なのか機首が上がらず、墜ちていくジェット機。
 コクピット内では必死に機首を上げようと二人がかりでレバーを引いていた。
「チィッ! このままじゃ墜落だな! 機長、機体を着陸させられる場所を探すんだ!」
「ぜ、前方に広い場所があるわ! 其処に着陸します!」
 黒煙上げるジェット機、何とか水平に保ちつつ、被害が及ばない広い土地へと着陸した。
 その際の衝撃は凄まじく、機内にあった調度品は散乱、被害に合いそうになるものだけIS展開して守る力の無いものを守った。
 未来はソフィーを、エレンはエミリアを、山田先生は織斑先生を、そしてヒルトは──。
「ふぅっ、いぬきちににゃん次郎、無事か?」
「わわわんっ(めちゃくちゃ
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