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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第668話】
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だ。
「とはいえ、私自身はそんなことは興味ないわ。分かってるのは我がイギリスの衛星が今なおその砲口を地表へと向けていること。そして私は二度と悲劇を起こさないこと──よ」
 そう言ってサラ・ウェルキンはその場を去っていく。
 冬の風が吹き抜ける中、ヒルト自身思うところはあるがその考えを今は頭の片隅に追いやり、寮へと戻った。
 時間はあっという間に過ぎていく。
 準備を終えた専用機持ち達に持たぬ者達、様々思いを巡らせる中でセシリアが用意したプライベートジェットへと乗り込み、ヒルト達は日本を後にした。

 ──上空一万メートル機内──

 日本を出立して数時間、現在カザフスタン上空一万メートル付近。
「ちょっとセシリア、喉渇いたわよ。あ、これ冷蔵庫? ラッキー♪ コーラ飲んでいい?」
 最初の緊張感は何処へやら、セシリアのプライベートジェットは賑わいを見せていた。
「ええ、構いませんわよ」
「へへっ、サンキューセシリア♪」
 鈴音はそう言ってコーラを飲み干していく。
「しかし、ISで飛行するのとはまた違った感覚だな」
 箒は窓の外を眺めながらゆっくり寛いでいた。
「自家用ジェットかぁ。セシリアって本当にお嬢様なんだね」 
「うふふ、一応オルコット家当主にして総帥ですもの。これぐらいは当然ですわよ」
 シャルの言葉にそう返すセシリア。
「この飛行機は対赤外線センサーは積んでいるのか?」
「勿論ですわ。念のためチャフも積んでいますのよ。基本ありませんが、万が一ミサイルを撃たれても大丈夫な様に」
「なら良いのだが」
 ラウラは何を心配してるのか、ジェット機の装備を仕切りに聞いていた。
「お姉ちゃん、ぽてち、食べる………?」
「簪ちゃん、機内で食べるって勇気あるわねぇ」
 更識姉妹のやり取りを見て未来は──。
「お菓子かぁ。日本時間的には夜中だから太っちゃいそう………」
「でもみぃちゃんは栄養はお胸に行くでしょ? 美冬も胸に行っちゃうし」
「美春は太らないよー! おっぱいだってヒルト好みのベストな形だし!」
 胸を突き出す美春に負けじと美冬も──。
「み、美冬の方がお兄ちゃん好みのおっぱいだもん!」
 何故か張り合う二人に、エレンは──。
「ふむ、私としてはあまり大きすぎても肩が凝るのだが………」
 腕組みしながら告げるエレンの両胸は強調するかの様に主張していた。
「エミリアはおっきすぎない美乳だから♪ そういえばソフィーは四月より成長してるよね?」
「い、いきなり振らないでよエミリアぁ!」
 恥ずかしそうに胸を隠すソフィー。
 そんなやり取りを見て成樹は──。
「皆楽しそうだね、ヒルト」
「ん? そうだな、下手に気負うよりかはいいかもな」
「わわんっ」
 同意する様にいぬきちも鳴いた。

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