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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第668話】
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ソフィーが洩らしたプラフタという名前に、ヒルトは少し反応した。
「両名の機体はフランス、デュノア社で受領予定だ。イギリスでの作戦前にこれらを受領する」
デュノア社という名前が出て反応したのはもちろんシャルだった、それにも教室内でざわめきが起きるが直ぐに静まる。
「デュノア、お前にも新型受領の為にフランスへの帰国が通達された。では今呼ばれた者は速やかに出国準備を行うのだ。随伴する教師は私と山田先生、及び有坂先生だ。以上」
そう告げた織斑先生は教室を後にすると、それを追うように山田先生も後に続いた。
静寂の後に起きる喧騒、色々思うところがある生徒も居る中で呼ばれた専用機持ち達は教室を出て出国準備するために部屋へと戻っていった。
ヒルトも教室に居ても何も解決しないと思い、一度寮へと戻っていく。
その道中──。
「あら、有坂君ね。噂はセシリアから聞いているわ」
「え?」
振り向くと金髪碧眼の女性が立っていた。
髪は箒の様にポニーテールで纏められていた、翠のシュシュが印象付ける。
何処かで見たような──ヒルトはそう思っているとクスッと笑みを溢す女性。
「噂は聞くけど話すのは初めてね。初めまして、サラ・ウェルキンよ」
「あ!」
名前を聞いて思い出したヒルト、キャノンボール・ファストで上位を走っていた人だった。
「フフッ、知っていてくれたのなら光栄だわ。今回の作戦、私も参加するから。とはいえ私は直接イギリスへ向かうから現地で会うことになるのかしら?」
「直接現地でって、俺達と一緒じゃ無いんですか?」
「ええ、私はいち早く出立して本国へ、そこで私が乗る機体を調整して作戦参加って訳。君達が参加するサードフェイズ迄にはエクスカリバーの奪還を試みる予定よ。まだ貴方達に概要は伝えられてないかもしれないけど、作戦は四段階に分かれて開始するの。ファーストフェイズで接触、斥候として情報収集を行ってからセカンドフェイズから本格的な作戦開始、サードフェイズで貴方達が加わって、最終フェイズで地上からの狙撃でエクスカリバーの破壊。でもイギリス政府は自分達だけで攻略し、尚且つエクスカリバーにあまり被害を与えないようにする狙いがあるの。各国への抑止力の為にね」
まだ詳しい内容すら知らされてないヒルトに対して説明をするサラ。
「抑止力って………。あんなのがあったら余計な問題が増えるだけじゃ? 現に昨日の事件だってエクスカリバーが無ければ──」
「君の言うこともわかるわ。だけどね、ISが開発されてアメリカ合衆国が大国じゃなくなった現在。各国で世界を牛耳る動きがあるのよ。イギリスだってそう。グレートブリテン王国として世界に立ちたいと思う貴族もいるのよ」
「………」
ヒルトは黙った、こんな状況でもそんな考えを持つ人が居ることに絶句していたの
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