第十章
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「こういう話は普通馬鹿を言えってなるんだよ」
「そうだろうね」
「ああ、しかしどうもな」
猿渡は青年にさらに言った。
「あんたの話は否定出来ない、俺は仮面ライダーでか」
「仮面ライダーグリスでね」
「スサノオと戦うんだな」
「君がそうしようと決めたならね」
「そうか、じゃあな」
「それならだね」
「スサノオと戦うな」
青年に強い声で話した。
「そしてブラッド族っていう連中もな」
「もうすぐ日本に、君達の前に出て来るよ」
「ぶっ潰してやるさ」
「では頼むよ」
「ここで働きながらな」
自分の家業である農業に勤しみながらというのだ。
「そうしてやるぜ」
「俺達もライダーでないですけれど」
「変身して戦えるっていうからな」
「だったらだよな」
赤羽、青羽、黄羽の三人も彼等で話した。青年の話には彼等も戦っていたとあったからだ。
「やるか」
「頭一人に出来ねえしな」
「俺達もな」
「いいのかよ、生き返ることが出来ても死んだら痛いぞ」
猿渡は自分達もという三人にこう言って忠告した。
「それでもいかよ」
「っていうか頭俺達いないと駄目じゃないですか」
「頭放っておけないですから」
「俺達も一緒に」
「そうか、悪いな」
三人の口の悪い言葉から彼等の本音はわかっていた、それでだった。
猿渡もそれならと彼等の言葉を受け入れた、そのうえで青年に話した。
「なら俺達もな」
「戦ってくれるね」
「ああ、じゃあブラッド族が来たら戦うな」
「その為にさっき話したナスチカに行ってくれるかな」
「あの滅茶苦茶可愛い娘がいる店だよな」
ナスチカと聞いてだった、猿渡はすぐに美空のことを思い出した。そうしてその顔を明るくさせて言うのだった。
「よし、じゃあ行くな」
「そう言ってくれるね」
「ああ、今すぐにな」
「農作業どうします?」
「そっちは」
「苺畑の方は」
「代わりの奴を置いてな」
そしてとだ、猿渡は三人に話した。
「これからは仕事の合間にだよ」
「戦っていきますね」
「それが俺達ですね」
「農民兼ライダーってことですね」
「それでいくからな」
こうした話をしてだ、そのうえでだった。
猿渡は三羽と共にナスチカに向かった、こうして全てのライダーと関係者達がナスチカに集まった。そこにもだった。
青年が来た、そしてスマートレディも。そのうえで二人で桐生達にことの次第を全て話すとだった。
猿渡は真剣な顔になって自分の席から言った。
「全部わかったよ、じゃあこれからはこの面子でか」
「ああ、スサノオと戦っていくからな」
桐生は猿渡に自分の席から話した。
「日本が三つに分かれていた世界の時みたいにな」
「そうだよな、しかし何かな」
どうかとだ
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