第百九十六話
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第百九十六話 お風呂によって
炭酸風呂の中で美奈子は華奈子にこんなことを言った。
「温度はね」
「そうよね、炭酸風呂ってね」
華奈子の返事は気付いているものだった。
「あまりね」
「高くないわね」
「ワイン風呂よりもね」
「実際に」
ここでだ、美奈子は風呂の温度が数字に出ているのを見て華奈子に話した、どの風呂にも温度計の様に出ているのだ。
「ワイン風呂より一度位低いわよ」
「確かにね」
華奈子もその温度をチェックして美奈子に応えた。
「これは」
「そうよね、そのせいかね」
「ちょっと長い時間はいられそうね」
「そうよね、それはそれでね」
「いいわね」
「そうよね」
「これもね、それと」
華奈子はこうも言った。
「このお風呂でもあったまるし」
「その後はね」
「また水風呂に入って」
そしてというのだ。
「身体冷やすわね」
「そう、そして」
「また次のお風呂に入るのよね」
「そうしましょう、ちょっと変わったのが続いたから」
「今度はなのね」
「正統派でいかない?」
こう美奈子に言うのだった、華奈子の顔は明るく笑っていてそのうえで美奈子に誘いをかけるものだった。
「そうしない?」
「正統派っていうと」
「だから普通のお湯のお風呂よ」
「そちらね」
「普通のお風呂もいいでしょ」
こう言うのだった。
「それは」
「そうね」
美奈子は華奈子の言葉に頷いて応えた。
「普通のお風呂もいいわね」
「そうでしょ、折角普通のお風呂もあるし」
それでというのだ。
「入らないとね」
「全部のお風呂制覇するのね」
「そうしましょう、ただスチームサウナもあるけれど」
華奈子はこちらの風呂の話もした、炭酸風呂に二人でまだ入っていたしもう少し入るつもりであった。
第百九十六話 完
2019・9・19
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