暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0014話 閑話 バリソン
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、それでも勝率は30%程度。
 ただ、聞いた話だと俺達の担当教官は以前何かの格闘技大会で入賞した経験もある猛者だったらしい。
 そう考えると、アクセルのデタラメ具合は結局変わらないな。

 成績が凄いからと言ってアクセル自体に欠点が無いかと言われればきちんと欠点はある。

 自分自身のスキルを高める事には非常に熱心だが、他の連中に対しては適当に流させる。
 つまり自分の能力を高める事と、クラスメイトの面倒を見る事の2択になった場合は間違いなく前者を選ぶ。
 正直、何故あんなに能力を高めるのに熱心なのかは分からない。
 だが、たまにトレーニングをしている時に何かに追い詰められた獣のような、そんな顔をしているのを見掛ける。
 何かあるのは間違い無いだろうが、それを無理に聞き出すというのも俺らしくないし、話してくれるのを気長に待つとするさ。

 そして俺達が士官学校に通い始めて1年近く。もう少しで2年に進級という時にあの事件が起きた。
 3年の先輩達が乗っていたシャトルが原因不明の事故で大破。
 生き残りは3年主席のキョウスケ・ナンブ先輩だけという、あの大事故が。
 その話を最初にクラスに知らせたのは、お調子者として有名な幼年学校組の生徒だった。
 その知らせを聞いた時のアクセルの表情は今でも忘れられない。
 悲しみ、無念、怒り、納得……そして、希望。
 そんな、正負入り乱れたぐちゃぐちゃな感情を浮かべたその顔を。
 だがそれもすぐに消え失せ、最後には何かを決めたような意志の強さを感じさせる表情を浮かべていた。
 アクセル自身は意識していなかったのだろうが、1年主席のアクセルと3年主席のキョウスケ・ナンブ先輩は馬が合うようだった。
 2年主席がおちゃらけた性格の為、ある意味ストイックに自分を鍛えるといった似たような感じの2人だっただけに相性が良かったんだと思う。
 そんな仲の良かった先輩以外は全員死亡というこの事故は普段超然としているように見えるアクセルにとってもきつかったんだろう。

 実際、その事故から1ヶ月程はなかなかいつもの調子を取り戻せないようだった。
 もっとも、逆に言えば1ヶ月で調子を取り戻したという事なんだが。
 ただ、それ以降は今までよりも訓練に熱中していったな。それこそ、何かに追い詰められるみたいに。
 ま、その結果ただでさえ高かったその能力がさらに高くなったんだが。

 そう言えば、アクセルの奴は基本的に学校外の知り合いが極少ないみたいだった。
 人付き合いがそれ程得意じゃない俺でさえ故郷には親や友達なんかがいるが、アクセルからその辺の話を聞いた事はなかったな。
 あ、でもタイムマシンがどうとかいう研究者とは手紙のやりとりをしてたみたいだった。

 ま、なんだかんだと言ったがア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ