第二章
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「文彦君は動かなくていいから」
「そうですか」
「そう、クリスマスは贅沢をして」
特別な日だからであることは言うまでもない、信仰している宗教は違ってもそんなことはどうでもよかった。全く意識していない。
「楽しまないとね」
「駄目だからですか」
「もういい店予約してるわよ」
「そうですか」
「焼き肉屋さんね」
「それの何処がクリスマスですか」
「鶏肉出るしケーキもデザートでね」
それでというのだ。
「出るから、難波の方の食べ飲み放題ね」
「そっちで、ですか」
「楽しみましょう」
「それじゃあ」
「それでクリスマスの焼き肉屋さんの前に」
その前にというのだ。
「教会に行きましょう」
「クリスマス限定で」
「来年はどう思うか知らないけれど」
それでもというのだ。
「平野にある教会探して」
「そしてですか」
「仕事帰り、文彦君は大学のサークル帰りにね」
「二人で、ですね」
「教会に行って」
「それから難波ですね」
「そうしましょう」
こうしたことを話してだ、そのうえでだった。
美里は文彦と共にクリスマスはまずはキリスト教の教会に行ってそこでお祈りをすることにした、だが予定が変わり。
仕事帰りに難波駅の前で合流して最初は焼き肉屋に行った、そこで二人で鶏肉は食べたがむしろ牛肉の方を食べ。
デザートにケーキ、ワインより焼酎をたらふく食べた。二人共特に文彦はプロレスをしているだけで大食漢なので食べ飲み放題はおあつらえ向きだった。
二人でしこたま飲んで食べてだ、満足してから地下鉄の平野駅で自分達の部屋の方に戻ったがここで。
美里は文彦に支えられつつ彼に話した。
「教会見付けたから」
「天理教のじゃなくて」
「それはこっちにまっすぐ行ってね」
今二人がいる道の正面を指差して言った。
「信号幾つか超えて左手にあるでしょ」
「そうでしたね」
「そこじゃなくて」
「キリスト教ですね」
「確かカトリックやプロテスタントの」
「そりゃ日本のキリスト教って大体どっちかですよ」
正教はあまり来ていないのでそうなる。
「それも結構違いますよ」
「日本じゃ同じ感じだけれどね」
「向こうじゃ違いますから」
発祥の地欧州では特にだ、それこそそれで血みどろの宗教戦争までした程だ。
「結構以上ですね」
「自分の言葉訂正したわね」
「はい、それでですが」
彼はさらに話した。
「教会何処ですか?」
「こっちよ」
美里は今度は左手を指差した、そこにも道がある。
「グーグルで検索したらあったのよ」
「そうだったんですね」
「カトリックの教会がね」
宗派はこちらだった。
「あるから」
「そこで、ですか」
「お祈りさせてもらいましょう」
「これからです
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