第三話 大迷宮
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のだ。
「オラオラァ!!どうしたこの恐竜野郎!」
蜂起がどこかHiな状態だ。拳も加速している。俺もエアガンをしまって徒手空拳に切り替えた。
「セイッ!ヤアッ!!」
フックカットを連続でベヒモスの頭部に叩き込む。確実かつ効率的にダメージがベヒモスに入る。
と、その時。後ろから多数の魔法弾が飛んできた。どうやらトラウムソルジャーを殲滅したクラスメイトが、こちらに向けて援護弾を放っているらしい。ダメージは微々たるものだが、動きを封じるにはうってつけだ。
ハジメが錬成に幅を利かせる。何度も錬成したおかげか、複雑な錬成ができるようになったのだろう。拘束しながら拷問のごとく即席で作った針(地面製)でぶっ刺している。徐々に橋の真ん中辺りまで押し返す。そろそろトドメだ。
「トゥ!!」
俺は飛び上がった。この装備はバッタをモチーフとしているので、脚力がとんでもなく上昇するのだ。飛び蹴りは絶大な威力を誇る。
「ヤァァァァァァア!!」
バギィ!!!
ベヒモスの頭部に炸裂する。大きく吹っ飛ばされるベヒモス。まだ息はあるが。
「行け!みんな!!」
俺の合図で魔法弾が一斉掃射される。これでおそらくトドメだ。精度は少し悪いが、だいたいはベヒモスに命中している。まあ何発かは橋に命中しているが‥‥‥。
「ええ!?」
ハジメの声が響いた。俺は思わずそっちの方向を向く。そして目を見開いた。なんとハジメが、仲間からの魔法弾を受けて吹き飛んでいたからだ。見た感じ、火だった。
(まさか‥‥‥檜山か!)
当てずっぽうだが檜山だと予想する。檜山の方を見ると、ニヤリと凶悪な笑みを浮かべた‥‥‥。間違いなさそうだ。
咄嗟に時を止めようとしたが、もうハジメは橋から落ちかけている。さらに、橋そのものも崩壊を始めた。このままだと俺たち四人は橋の下に転落するだろう。俺はすぐに拓人と蜂起に目配せする。俺は、このまま行ったら死ぬであろうハジメを守るためにも、このまま落ちるつもりだ。
拓人と蜂起は‥‥。
「置いてくつもりはないぜ?」
「もちろんついてくさ」
了承の意を見せてくれた。俺は一度だけ頷き、既に降下を始めているハジメを掴んだ。俺も自由落下を開始する。クラスメイトが駆け寄ってくるも、遅い。俺たち四人は、奈落の底まで急降下を始めた。白崎が飛び出そうとして雫や光輝に羽交い締めにされているのが見える。他のクラスメイトは青褪めたり、目や口元を手で覆ったりしている。メルド達騎士団の面々も悔しそうな表情でこちらを見ている。
俺はクラスメイトから視線を外し、これからどうするかを考える。おそらくかなり降下することになるだろう。メッセー
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