第39話 =私の勇者=
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さくメニューを開きメッセージ部分を選択、あて先には一番上にあったリクヤを…Subはいらない…本文に助けてと打ち込もうと手首だけで操作する。
「なぁにやってんのかな?」
「…っ!?」
その時点で送信ボタンを押してメニューを強制終了させる。髪をつかまれて顔を凝視されて本当に嫌だけれど今回ばかりは助かったって素直に思った。多分メニュー操作したことは気づかれてないはず…
「……」
「…チッ、だんまりかよ…おぃクラディール!俺の分も残しとけよ」
思いっきり地面に叩きつけられ顔を地面に打ち付けてしまうが痛みは存在しないため不快感だけが頬の部分に残る。
「(でも…送ることは出来た……リクヤ…お願い、気づいて…!)」
そう思いながら送信したメッセージは『助けて』なんて3文字は打てず、『たすk』の微妙な3文字だけだった。
遠くではゴドフリーを2人が奇妙な笑い声を上げながらめった刺しにしているのが見える。HPバーはすでに黄色になっておりそれでも剣でゴドフリーを刺すことをやめない2人。
「ま、待てお前たち!お前…何を…何を言ってるんだ……く、訓練じゃないのか…?」
「「うるせぇ…いいからもう死ねや」」
そう同時に吐き捨てるように言い無造作に剣を振るスピードを上げていく。本当にようやくだが声を上げるゴドフリー、しかし声を上げるのは遅すぎ、そして意味のないことだった。
ザクッザクッと嫌な音が響き、ゴドフリーのHPバーが大きく減少しそれに目もくれずさらに二度、三度、振り下ろされ、HPをどんどん削っていく。
「いいか〜?俺たちのパーティは!!」
さらにクラディールはそういい一撃を加える。続けてマルベリーがもう一撃を加えながら口を開く。
「荒野で犯罪者パーティに襲われェー!」
「勇戦虚しく3人が死亡ォー!!」
交互にゴドフリーに剣をつきたてながら自分たちのシナリオを叫ぶあの2人。
「俺たち2人になったものの見事犯罪者プレイヤーを撃退して生還しましたぁ!!!!」
そして大きく振りかぶり一撃をさらに加える。
さすがは隊長というべきか、防御はそこそこあるようでこの攻撃にもHPは0になっていなかったがすでに危険域。
その危険域である赤に突入するとクラディールたちの動きがシンクロしているかのように同時に止まる。殺すまではさすがにしないのかと思ったのも束の間。クラディールが両手剣を逆手に握ってそのままゴドフリーの体に突き立て、マルベリーはそれをお笑い番組でも見るかのように笑っている。
「ぐあああああ!!」
「ヒャハアアアアア!!」
「イーヒッヒッヒヒ!!」
突き立てているため継続ダメージが発生、コツンと音がし剣が地面にたどり着いたと思ったらゴドフリーのHPバーは空
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