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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第39話 =私の勇者=
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私はキリトについていくなか、ずっと考えていた。
人に捨てられたのに、また人を求めようとするのはどうなんだろうって…

「…もう、2年になるのね…」

「どうしたんだ?」

「な、なんでもないわ…」

どうやら前で歩いているキリトにも私の呟きは聞こえてしまったらしく質問されてしまった。反射的に答えてしまったけれど多
分、言わなきゃいけないんだろう。サチやリズ、シリカ…特にリクヤには…

などというちょっとした考えをめぐらせながら歩いていくとフォアード隊隊長のゴドフリーが手を振って私たちを呼びかける。
だがキリトはどうだか知らないけど私は足を止めそうになった。…いや一瞬完璧に止まっただろう。ゴドフリーの隣にアスナにストーカーまがいな事をしたクラディール…とかいうヤツと私の元恋人の…この世界じゃマルベリーと名乗っている人がいたからだ。

「「…どういうこと(だ)?」」

私とキリトが同時に問いかけたのにもかかわらずガッハッハと笑いキリトは同じギルドの仲間、私はギルド同士の友好な関係のため今まで争ってきたのを水に流せ、と言うらしい。正直無理な話だろう、突然変なことを言ってデュエルを申し込んだりした
りするヤツなのだから…圏内とはいえまた変な行動をされかねない。
だが、そんな予想も裏切って彼がやってきたことはぺこりと頭を下げたという驚きの行動だった。
しかも鎧特有の金属音も出来るだけ鳴らさないよう気をつけて、だ。

「今までご迷惑をおかけして悪かった…二度と無礼な真似はしないので…許してもらいたい…」

「……キリト、どう思う…?」

「……わからない…でも、用心はしておいたほうがいい…」

まだ不快感は消えないためキリトの警告に小さく頷き、メニューを開いて自分の武器である投剣、そしてポーション類、何かあった時のための結晶を確認する。…うん、投剣も攻撃用と回復、麻痺毒、モンスター相手に使用する毒の効果のついたものもちゃんとあり、ポーションや結晶類もそれぞれ5つずつある。これなら万が一のことが起こっても対処は可能…と思い歩こうとしたところゴドフリーはその野太い声で私たちを止めた。

「今日の訓練は危機対処能力も見たいので諸君等の結晶アイテムはすべて預からせてもらおう」

「…転移結晶もか?」

キリトの問いに当然だ、と言わんばかりに頷く。誰もそれには賛成しないだろう、などと思っていたけどクラディールとマルベリーはおとなしくアイテムを差し出すのでキリトの差し出した後「私のは数が多いけど…」としまうのを促してからギルドの生命線であった結晶をすべて預ける。
これならサチやシリカに預けてから来ればよかったのに…なんて後悔はもう遅いわね…

「よし、じゃあ皆、出発だ!!
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