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雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第一話 復活と異世界召喚
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、彼女できたんだよなあ)

俺は思わず心の中で呟く。彼は中学の卒業式に突如告白されたらしい。人生分からないものだ。

「コウ‥‥‥コウ!」

「ん?なんだ?」

「そろそろ決めてよ!どっちがいいのか!」

「うん、逃げさせてもらうわ」

こうなると面倒くさいのでダッシュで逃げる。当然二人は追っかけてくるが、スタミナは俺の方が上だ。イジメっ子に鍛えられたスタミナは伊達じゃない。

「あ、こら!」

「待ってよ!」

「待ってられるか!捕まったら面倒だからな!」


その後、三人による追いかけっ子が始まったのは言うまでもない‥‥‥‥‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

高校に入学して半年が経った。この時点で分かったことがいくつかある。

まず、このクラスは顔面偏差値がめちゃくちゃ高い。その中でも特にイケメン&美女は、クラスの中人的人物になっている。とりわけ人気が高いのは、白崎香織と、天之河光輝というやつだ。二人共完璧超人である。他にも苦労人だが美女の八重樫雫と、脳筋マッチョの坂上龍太郎だ。

俺?光輝たちと仲良くやっている。他の四人もそのグループで上手くやっている。

そして二つ目に分かったこと。それはイジメがあることだ。このクラスには、小悪党組がいる。そのリーダー檜山大介が先導して、このクラスのオタクである南雲ハジメをイジメているのである。なぜイジメているのか。その理由は簡単だ。白崎が南雲の近くによくくるからだろう。学校でも超人気の白崎が、ただのオタクに近づくのは許せないとか、そんな理由だ。

ちなみに俺と南雲は仲が良い。俺もある種のオタクなので、仲良くなれたのである。他の人からは単なる世話焼き、としか見られてないみたいだが‥‥‥‥。

とりあえずイジメだけは許すことができないので、表立ってイジメていたら止めるように仲介していた。そのうち陰湿的、かつ辛いイジメになってしまったのだが‥‥‥。

そんなわけで(どんなわけだよ)昼休み。俺は南雲と飯を食っていた。

「って‥‥‥お前なあ。飯それだけか?」

「うん、あまりお腹空いてないから‥‥‥。それにしても緋鷹くんの弁当凄いね。自分で作ってるの?」

「まあな。慣れれば簡単だ。少し教えようか?」

「うーん。早起きできないから遠慮しとくよ‥‥」

「あ、そうだ。この前薦めてくれたアニメ、面白かったぞ」

「あ、本当?良かったよ」

「ミリタリー物大好きだからな‥‥‥感動したよ」

「生粋のミリタリー好きだもんね‥‥‥ノートにある絵とかクオリティ凄いよ」

「あれ?南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当? よかったら一緒にどうかな?」

「あ、白崎か」

(しまった‥‥‥気を抜い
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