第一話 復活と異世界召喚
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「まあ、今日はこれで終わりだよ。幸は部活か?」
「そうだな。若芽も千秋も部活だよ。入学以前から体験で来てたからな」
「リアルハーレムしとるなあ。羨ましい」
「拓人は彼女いるじゃん。蜂起もすぐできるだろ」
「は?拓人彼女いんの?」
「え、知らんかったのか」
「お前なあ‥‥‥」
もう用事のない人は下校していいので、俺たちはその後も軽く雑談をした。
そのうち時間がぼちぼちきたので、俺は部活に向かった。更衣室で着替えて別館にある練習場に向かう。この学校の練習場は、体操部とトランポリン部が共同で使っているらしい。聞いた話だと、卓球部やバドミントン部もここで練習する時があるらしい。
「こんちは」
「おう、今日も早いな」
「先に跳んでますね」
そう断って、トランポリンで跳び始めた。胸は問題ない。感覚も特に変わりない。俺は軽く跳び、背中から落ちたり宙返りをする。
風が気持ちいい。俺は、ただひたすらこの風を楽しむ。
「おーい、そろそろ本格的に始めるぞー」
「おいっす」
俺は跳ぶのを止めて声がした所まで行く。見れば部員が全員集まったみたいだ。
「先輩、カッコいいよね‥‥‥」
「あの孤高の狼な感じがカッコいい‥‥‥」
「ん‥‥‥顔が可愛いなあ‥‥‥」
「あんた、後輩に手を出しかねないわね‥‥‥」
ちょっと危険は会話だが、全てスルーだ。男子に睨まれてる気がするのも気のせいなのだ。気のせいったら気のせいなのである。
その後は練習を普通に行い、気がついたら帰る時間になっていた。片付けと清掃、それにストレッチをして解散だ。俺はサッサと着替えて校門前まで急ぐ。そこいるのは、ただ一人。時間的には夜なので、月明かりが彼女を幻想的に照らしている‥‥‥‥。
「あ、コウ。お疲れ様」
俺の姿を確認して、優しく微笑む彼女。
‥‥‥現在の俺の最愛である、千秋だ。入試が終わってから、俺たちはいつの間にかよりを戻し、前より一層恋人らしくなったのである。千秋の笑顔を見て、俺も軽く微笑む。
「ああ、行くか‥‥‥‥」
「あ、コウ待ってよ!」 ドーン
「わっぷ‥‥‥‥お前なあ、いきなり背中に飛びつくのは辞めろって」
「えへへ、ごめんね」
そこに、若芽も飛びついてきた。途端に始まる彼氏争奪戦である。
「ちょっと若芽?コウから離れてよ」
「嫌だよ。私だっていちゃいちゃしたいんだから。千秋こそ諦めてよ‥‥‥」
「こちらのセリフよ!」
バチバチと火花を散らす二人。俺は思わず苦笑する。聖は面白そうな顔をしている。まるで楽しんでるかのようだ。口を挟んでも黙らされそうなので、俺は虚空を見つめることにする。
(そういえば拓人
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ