暁 〜小説投稿サイト〜
雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第一話 復活と異世界召喚
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
見てもあれは‥‥‥」

「知るか!寝る!」

聖相手だと墓穴を掘りまくりそうだったので、俺は寝ることにした。すると聖がベッドに潜り込んできた。

「な、ななななにすんだあ!」

「んん?」

何がなんだか分からないという顔をする聖。

(そうだった、こいつは天然だった‥‥‥)

そう、聖は小学生のときから天然なところがあるのだ。男子が勘違いすることも結構あったのを思い出した。

「というか‥‥‥ホントに幽霊なのかな。俺は普通に触れられるし体温も感じるぞ?」

「うーん。コウがもしかしたら幽霊になりかけているのかもねー。まあ普通に肉体は保ててるわけだし‥‥‥。半分幽霊、みたいな?」

「なんか厨二病みたいだ‥‥‥こりゃあ話せないわ」

「今のコウはミリオタでしょ?」

「おい、なんで‥‥‥って幽霊だから見てたのね」

そう、現在俺はミリタリーオタクなのだ。ふとしたキッカケで第二次世界大戦中の戦闘機の本を読み、そこからどっぷりハマってしまったのである。ハマってからはあっと言う間だ。軍艦、戦車といった類も大好物になってしまった。

まあこのことは隠しているのだが‥‥‥。

ちなみに一番好きな戦闘機は一式戦闘機隼だ。軍艦ならば駆逐艦夕立、戦車はチヌ戦車だ。

「それはさておき‥‥‥コウ、これからどうするの?」

「ん?ああ、体操はもう無理そうだからな‥‥‥負担の少ないトランポリンでもやろうかな」

「あ、それならいい高校があるよ」

「あ、そうなの?教えてよ。調べるからさ」

「うん、その高校の名前はね‥‥‥‥」


その後俺は、高校調べに没頭するのだった‥‥‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「‥‥‥本校に入学したみなさん、ご入学、おめでとうございます‥‥」

「ねっみい‥‥‥」

「あはは‥‥呑気だなあ」

‥‥‥‥ここは、高校。俺は聖の薦めてくれた高校に無事入学した。高校、というか中高一貫校だが‥‥‥。ちなみに千秋、若芽、拓人、蜂起も同じ高校だ。左から卓球、器械体操、吹奏楽、マジックをやる目的で偶然にも同じ高校に入学したのである。

ちなみに自慢じゃないが、俺を含めて物凄い実績持ちだ。俺と若芽は器械体操で全国制覇。千秋も全国大会まで出場した強者だ。また、拓人は全国的なコンクールで金賞を取った経験があり、蜂起は世界的なマジシャンとして名を響かせている。
更に偶然なことに、俺たち五人は同じクラスだ。

「‥‥‥以上で話を終わります」

「長えんだよ‥‥‥」

拓人が毒づいた。

「ホント、なんで校長の話ってあんなに長いんだよ」

俺は同調する。どこに行っても校長の話は長い。自然と眠りそうになってしまうのだ。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ