第一話 復活と異世界召喚
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見てもあれは‥‥‥」
「知るか!寝る!」
聖相手だと墓穴を掘りまくりそうだったので、俺は寝ることにした。すると聖がベッドに潜り込んできた。
「な、ななななにすんだあ!」
「んん?」
何がなんだか分からないという顔をする聖。
(そうだった、こいつは天然だった‥‥‥)
そう、聖は小学生のときから天然なところがあるのだ。男子が勘違いすることも結構あったのを思い出した。
「というか‥‥‥ホントに幽霊なのかな。俺は普通に触れられるし体温も感じるぞ?」
「うーん。コウがもしかしたら幽霊になりかけているのかもねー。まあ普通に肉体は保ててるわけだし‥‥‥。半分幽霊、みたいな?」
「なんか厨二病みたいだ‥‥‥こりゃあ話せないわ」
「今のコウはミリオタでしょ?」
「おい、なんで‥‥‥って幽霊だから見てたのね」
そう、現在俺はミリタリーオタクなのだ。ふとしたキッカケで第二次世界大戦中の戦闘機の本を読み、そこからどっぷりハマってしまったのである。ハマってからはあっと言う間だ。軍艦、戦車といった類も大好物になってしまった。
まあこのことは隠しているのだが‥‥‥。
ちなみに一番好きな戦闘機は一式戦闘機隼だ。軍艦ならば駆逐艦夕立、戦車はチヌ戦車だ。
「それはさておき‥‥‥コウ、これからどうするの?」
「ん?ああ、体操はもう無理そうだからな‥‥‥負担の少ないトランポリンでもやろうかな」
「あ、それならいい高校があるよ」
「あ、そうなの?教えてよ。調べるからさ」
「うん、その高校の名前はね‥‥‥‥」
その後俺は、高校調べに没頭するのだった‥‥‥。
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「‥‥‥本校に入学したみなさん、ご入学、おめでとうございます‥‥」
「ねっみい‥‥‥」
「あはは‥‥呑気だなあ」
‥‥‥‥ここは、高校。俺は聖の薦めてくれた高校に無事入学した。高校、というか中高一貫校だが‥‥‥。ちなみに千秋、若芽、拓人、蜂起も同じ高校だ。左から卓球、器械体操、吹奏楽、マジックをやる目的で偶然にも同じ高校に入学したのである。
ちなみに自慢じゃないが、俺を含めて物凄い実績持ちだ。俺と若芽は器械体操で全国制覇。千秋も全国大会まで出場した強者だ。また、拓人は全国的なコンクールで金賞を取った経験があり、蜂起は世界的なマジシャンとして名を響かせている。
更に偶然なことに、俺たち五人は同じクラスだ。
「‥‥‥以上で話を終わります」
「長えんだよ‥‥‥」
拓人が毒づいた。
「ホント、なんで校長の話ってあんなに長いんだよ」
俺は同調する。どこに行っても校長の話は長い。自然と眠りそうになってしまうのだ。
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