前章2 崩壊は肉体まで
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習場に向かうのだった。
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三ヶ月後
(五月蠅え‥‥‥‥)
ここは教室。現在授業中なのだが、非常に五月蝿い。まるで静かになる気配がしないのだ。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ギギギッ
俺は手元にあったコンパスを根本から破壊していた。
べキッ!
折れてしまった。
「あー‥‥‥やっちまった」
「あれ?緋鷹また何か壊したの?」
そう言って話しかけてきた女の子がいた。この娘の名前は小林 千秋。なにかと席が近いためよく話すのだ。しかも俺が物を壊しても引かない珍しい人だ。
「ああ、コンパスを殺っちまった」
「あらら‥‥‥やっぱり強いね」
ちなみに今日まで何本ものシャーペンが天に召されたのは内緒である。
「それにしても中々静かにならないね‥‥‥先生の顔に青筋が量産されているよ」
「ああ‥‥あいつら終わったな」
その言葉通り、先生がとうとうブチ切れて教室が静かになったのは言うまでもない。
(とりあえず勉強嫌いだ!)
イライラを心の中で発散させる。次は体育の授業なので我慢だ。
キーーンコーーンカーーンコーーン
チャイムが鳴った。俺はすぐに着替えをしに行く。今日は確かマット運動だ。なぜか女子もマット運動なのは知らない。
「うわあ、緋鷹すげえな!」
「もう一回やってよ!もう一回!」
「お前人間?」
そんな声が体育館に響く。俺は現在、バク転やらハンドスプリングやらで大忙しだ。その度に歓声が挙がるので嫌な気分ではない。
「そおい」
俺は宙返りも始める。そこから一回ひねったりするとそれはそれは大盛り上がりである。
「すごいね緋鷹。どこでやってるの?」
「あ、小林。うん、〇〇スポーツセンターでやってるよ」
「あー、あそこか!たしかに強いよね」
「あれ?なんで知ってるん?」
「私、新体操をやってるからね。偶に大会で見るんだ」
まさかのカミングアウトである。新体操か‥‥‥聖もやっていたなあ、と思う。
「それはそうと逆立ち教えてよ」
「え?マンツーマンなの?」
「いいから、ほら」
この後厄介な噂がたち始めたのだが俺は知らなかった。
夕方
俺は練習場に行くべく歩いていた。
(最近不良が多いんだよなあ。面倒)
「おいてめえ。そのネックレス渡せや」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
いつものごとく不良が何かしていた。今回は女の子相手だ。いつもはスルーなのだが‥‥‥。
「い、嫌だ。これは死んだお婆ちゃんのものだから‥‥‥」
「関係ねえよ。ほら早くしろ。渡さなかったら殺す
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