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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第5話 巻き込まれた学友
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新暦73年6月………
「また雨か………」
ジメジメとした6月のある日。
先ほど止んだばかりの雨が再び降り始めていた。
「べっとりした空気が嫌だよな………」
「気持ちまで萎えちゃうよね………」
2年生になって早2ヶ月。
セッテ達がこっちに来た秋から半年以上経った。彼女達も今ではすっかり常識人に………なってればな………
「レイ、怠けている暇は無いぞ。今日はライと一緒にみっちり勉強する日だからな」
そんな厳しい声を掛けたのは夜美。
今年は夜美とライが同じクラスだった。
それを知った星は職員室に殴り込みしに行こうとしてアリサたちにも協力して貰ったのは良い思い出だ。
因みに同じクラスの桐谷とフェリアは時々発作みたいに暴走する星の歯止め役として毎回奮闘している。
星もおかしくなるんだなとつくづく思った瞬間だった………
因みに俺と同じCクラスはライ、夜美、明人、植川。
星、桐谷、フェリア、すずかがAクラス。
そして………
「レイ助けてもう無理〜!!〜僕もう無理〜!!もう留年してやる!!!」
「何馬鹿な事言ってんのよ!!いいからやりなさい!!」
「そうっス留年すればライ姉も私達と同じ!!この学校をワンダフルにするっスよ!!」
「アンタは黙ってて………!!」
「何だよワンダフルって………」
「って言うか何でこのクラスにいるのかな彼女は………」
突っ込んだのはアリサ。唯一省かれたD組の一員。そしてもう1人はウェンディ。
入学して2ヶ月で堂々と上級生のクラスに混じってるのはコイツ位だろう。
アリサはライの勉強を見てくれてるから良いとして、ウェンディお前は何でここにいるんだよ………
「当然ダーリンに会いに来たっス!!」
そう言って明人にウィンクをするウェンディ。その攻撃を明人はデコピンで返してウェンディは座っていた椅子から真後ろに落ちた。
「………ってコントか!!」
「流石ダーリンっス、その変わったツッコミが私も燃え上がらせるっス!!!」
「はぁ………」
流石の明人も疲れ気味だ。
「頑張れ………」
そもそも何故こうなったのかを話さなくてはならない。
そしてこれは明人と植川が俺達の秘密を知った事件でもあった………
新暦72年5月………
「零治、桐谷今日翠屋に寄らないか?」
「ああいいよ」
「俺も大丈夫だ」
5月のゴールデンウィーク明けの学校の帰り道。
桐谷と明人と一緒に帰っていた俺達は明人の誘いで翠屋に寄る事となった。
「こんにちは〜!!」
「あら、いらっしゃい」
そんな俺達をいつもの優しい笑顔で迎えてくれる桃子さん。
相変わらず店は若者達(特に女性)で賑わってた。
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