前章 復讐鬼
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突然ピタリと止まり、風一つ感じない空間にいる感覚だと思ってもらえればいい。
「終わりだ。死ね」
俺は鳩尾にストレートのパンチをめり込ませる。呼吸ができないのか、前に倒れ込もうとする上林。その顎を蹴り飛ばして後ろに下がらせる。さらに距離を詰め、肺がありそうなところを殴る。やはり前に倒れ込もうとするので、今度は腹に右腕を添えて左足を後頭部につける。そのまま頭を下に叩きつけるように足を下ろし、反対に右腕は下半身を上に投げるように上げる。
上林は見事に一回転して落ちてきた。そのままヤクザキックで横腹を蹴る。転がる上林。そして無理矢理立たせて再び顔面を殴る蹴る。最後の後ろ回し蹴りで上林が壁まで後退した。すかさず顎を蹴る。壁に寄りかかる上林。そして首を掴み、壁に押し付ける。そしていつの間にか出した改造エアガンを眉間に押し付ける。
このエアガンは昔お父さんにプレゼントしてもらったものだ。それを何度も改造し、電磁加速させることに成功した。分かりやすく言うならばレー○ガンだろう。電磁加速で弾が爆発的な威力を生み出す。BB弾だと貫通の恐れがあるため、致死性のないゴム弾に変えてはいるものの威力はとんでもない。人の骨を砕くぐらいなら簡単にできるのである。ちなみにBB弾なら金属にヒビが入る。強化ガラス程度なら貫通する。こんな凶悪な武器ながら反動はほとんどないに等しい。そのため怪我した左腕でも扱うことができるのである。
そんな改造エアガンを眉間に押し付けたので上林だけではなく女子のイジメっ子たちや聖の友達ですら顔面蒼白である。特に聖の友達は改造エアガンの威力を聖から聞いているからか、必死に止めようとしてくる。俺は止めるつもりはなかったのだが‥‥‥‥。
「そんなの、聖ちゃんが望むわけないよ!」
その声にピクリと反応してしまう。そして、俺はようやく目的を思い出した。
こいつらに復讐しよう。ただし殺さない。と。
このまま引き金を引けば間違いなく上林は死ぬだろう。しかし、それを聖が望むのだろうか。こいつをあの世に送るのを‥‥‥。
そこで俺は一つ名案を思いついた。これなら命を殺すことはないし、色んな意味で死なせることもできる。俺は上林の顔面を殴って仰向けに寝かせた。そして聖の友達に指示をする。
「救急車、呼んでおけ」
そして俺は、銃口を別の場所に向けた。銃口はピタリと上林の男の象徴に狙いを定めている。
「せめてもの情けだ。漢女として生きるんだな」
そう言って引き金を引く。
ドパンッ!!
狙い狂わず電磁加速したゴム弾は上林の男の象徴を撃ち抜いた。そのまま気絶する上林。
とりあえず「実行犯」は社会的に抹殺できた。次は‥‥‥。
「なに自分は関係ないって顔してるんだ?次はお前らだよ」
そう言って
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