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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第60話 野生の勝負!トミーロッド、本気の強さ!!
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得しました。いくらトミーロッドが強くてもアレを喰らって全くの無傷なんてあり得ません。イッセー先輩が右腕を犠牲にして放った一撃は決して無駄なんかじゃなかったんです。


「でもアレを受けても戦闘を続行できるトミーロッドはやはり恐ろしいわね……今はイッセー君の方が押していますが戦闘が長引けば消耗しているイッセー君の方が不利ですわ」


 先輩は既に虫たちとの戦いで大きく消耗しています。朱乃先輩の言う通りこのままではイッセー先輩が危ないです。


「……いよいよあれを使う時が来たようですね」
「小猫ちゃん、それは……!」


 私の言葉に二人は目を見開いて驚きます。


「今がその時です。私達が先輩を助けるにはもうそれしかありません」
「……意外と早く使う機会が来てしまったね」
「でも覚悟はできていますわ」


 私達は互いに頷くと異空間から液体の入った小瓶を3つ取り出します。


「これが飲んだものに一時の力を与える『豪水』……見た目は唯の水ですが本当に効果があるのでしょうか?」
「ルフェイちゃんがあれだけ止めたくらいですもの……効果は間違いないはずですわ」


 豪水……それは飲んだものに凄まじい力を与える代わりに必ず死ぬという危険な水です。何故私達がそんなものを所持しているのかというと話はジュエルミートを手に入れた後になります。


 イッセー先輩すら一度死にかけた強敵ヴァーリ……彼はGTロボを操っていたらしいですが先輩の話では本人の実力を半分も表せていなかったそうです。


 それを聞いた私達は驚愕しました。そんな恐ろしいほどの強さを持つ男がこの先敵として現れるかもしれない……そうなったらイッセー先輩はたった一人で挑まなければなりません。


 こんなことは考えたくはありませんが、もし先輩がやられてしまったら今度は私達の番です。ヴァーリという男がどんな人物か分からないので楽観視はできませんし、仮に彼が紳士的であっても他の美食會のメンバーがそうである可能性はない。


 私達は自分の意志で先輩についていくと決めたので死んでも後悔はありませんが、せめて部長だけでも守れるようにはしておきたいです。


 私も祐斗先輩も朱乃先輩もリアス部長に拾ってもらいました。絶望の中にいた私達を助けてくれた彼女を私達は心から慕っています。イッセー先輩と同じくらい大好きなんです。眷属としてリアス部長だけは守りたいと思った私達はどうすればいいか話し合いました。


 そこで私達は何か力を得られるような食材がないかルフェイさんに聞きました。イッセー先輩の方が詳しそうですが先輩は優しすぎるからきっと私達には絶対に教えてくれないと思ったからです。


 当然ルフェイさんも駄目だと言いました。
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