第一章
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「それがあのマンションですか」
「何時からそうなったかはわからないけれどな」
達也は唯和に眉を顰めさせて話した。
「あそこはそうした場所だよ」
「だからですか」
「絶対に近寄るなよ、近所の人達もな」
「あそこにはですよね」
「何があってもな」
それこそというのだ。
「近寄らないからな」
「だから俺達もですか」
「中に入るとかな」
そうしたことはというのだ。
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