第五章
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そのうえでだ、新曲において。
センターに選ばれた、事務所でその話を聞いた由紀は文字通り飛び上がってそのうえでこう言った。
「嘘みたいです」
「嘘じゃないわよ」
その由紀に真理子が言う。
「本当によ」
「私が今度センターになるんですね」
「そうよ、だからね」
「それで、ですね」
「頑張ってね」
そうしてと由紀に言うのだった。
「やっていってね」
「そうさせてもらいます」
「そうよ、ただセンターに選ばれても」
国民的アイドルグループのそれにというのだ。
「いいわね」
「これが終わりじゃないのね」
「そうよ、まだね」
「これからですね」
「そうよ、これからもあるから」
こう言うのだった。
「努力は続けていってね」
「努力はずっとですね」
「努力はしないと」
それこそというのだ。
「それで終りだから」
「努力は絶対ですね」
「芸能界はね、というかね」
それこそとだ、真理子は由紀にこうも話した。
「人間生きているとね」
「どうしてもですね」
「努力はしないと」
「駄目ですね」
「生きている限り努力するのが人間だから」
「芸能界にいてもいなくても」
「努力はしていってね、じゃあ」
真理子は由紀にさらに話した。
「これからもね」
「頑張っていくべきですね」
「そうしてね、いいわね」
「そうしていきます」
確かな声でだ、由紀は頷いた。そうしてだった。
その曲でセンターを務めた後も努力を続けアイドルグループの中心人物の一人としてだけでなくさらにだった。
芸能界でアイドルから女優、タレントとなりさらに確かな地位を築いていった。そうして結婚直前に真理子にこんなことを言った。
「マネージャーさんがいてくれたから」
「ここまで慣れたって言うのね」
「はい、本当に」
「いやいや、私は私の努力をして」
真理子はその由紀に明るい笑顔で答えた。
「そうしていただけだから」
「それだけですか」
「由紀ちゃんのお仕事の管理やフォローが仕事だから」
それでというのだ。
「別にね」
「マネージャーさんのお陰じゃないですか」
「そうしたことを言ってくれるのは嬉しいけれど由紀ちゃん自身がね」
「努力しないとですか」
「いつも言ってるけれど」
そしてこの場でも言ったのだ。
「やっぱりね」
「どうしようもなくて」
「今みたいになることもね」
「なかったですか」
「そう、だからね」
それでと言うのだった。
「由紀ちゃんの努力が第一よ」
「ここまでこれたことは」
「それでこれからもね」
「努力をですね」
「していってね、いいわね」
「そうさせてもらいます」
由紀は微笑んでだ、そのうえでだった。
結婚してからも頑張っていくことを誓った、
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