第一章
[2]次話
ピンク=シャンパン
最近お酒が美味しい、私は夜になるとよく飲む様になっていた。
特に理由はないけれど美味しくて少しお金があるとお店で買ってお家で飲む様にしている。それは今晩もだった。
仕事が終わってそうしてその帰りに何かしらのお酒を安く売っているお店で買ってお家に帰って飲む、それで今はワインをチーズと一緒に楽しんでいたが。
母は食後テーブルで飲んでいる私にこんなことを言った。
「あんた彼氏とかいないの?」
「今はね」
私はグラスで飲みながら答えた。
「いないわよ」
「そうなのね」
「それでこう言いたいのよね」
母の言いたいことはもうわかっている、それで言われるのが嫌で自分から言った。私は人に言われるより自分から言った方がましなタイプだ。
「いい歳した女がお家で仕事から帰って一杯って」
「そうよ、最近よく飲むわね」
「お酒が美味しくてね」
そう思えてだ。
「それでなのよ」
「飲んでるのね」
「今はワイン飲んでるけれど」
それでもだ。
「他のお酒もね」
「ビールや日本酒も飲んでるわね」
「ウイスキーとかブランデーもね」
バーボンもラム酒も紹興酒も飲んでいる、この前はビンガを買ってそれで一本空けて次の日の朝二日酔い手前だった。
「飲むわね」
「全く、飲んべになって」
「いいじゃない、煙草もギャンブルも課金ゲームもしないし」
正直そうしたものには興味がない、ゲームは好きだけれど私は家庭用ゲーム派で課金してまでするゲームには興味がない。
「変なお金の使い方しないし」
「それはいいことだけれど」
「いい歳した女がっていうのね」
「仕事から帰ってお酒はね」
「習いごとなら自分で本読むし」
そうして資格を取る、運転免許とか教員免許とか今の仕事であった方がいい資格は自分で本を買って家や電車の中で勉強して習得している。他の興味があることも自分で本を読んで勉強している。
だからだ、そうしたこともだ。
「いいわよ」
「やれやれ、それで余ったお金はなのね」
「飲んでね」
今みたいにだ。
「使ってるわね」
「味気ないわね」
「別にいいじゃない、おかしな趣味でもないし」
「お酒位はね」
「だから今もこうしてね」
「飲むのね」
「お風呂はもう入ったし」
それですっきりもした。
「だからね」
「後はなのね」
「もう気持ちよく飲んで今はこれといった欲しい資格もないし」
この前漢字検定一級を修得したけれど今のところはない、これでも資格は結構あって転職してもやていけるつもりだ。
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