第百三十話 北九州攻めその九
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「お味噌と山芋も合いますね」
「全くだな」
「これは幾らでも食べられます」
「そうだ、たらふく食ってな」
「そのうえで、ですね」
「岩屋城に向かいな」
そうしてというのだ。
「敵に勝つ」
「そうしますね」
「いい機会だからな」
これがというのだ。
「まことにな」
「左様ですね」
「では今は食おう」
こう言ってだった、そのうえで。
英雄達は兵達と共に麦飯をすすって味噌で味付けした山芋でたらふく食った、そのうえで岩屋城に向かった。すると。
軍勢の進みは英雄が思ったより速く彼は馬上で言った。
「栄養が満ち足りていてな」
「そしてやな」
「そうだ、士気が高いからな」
今は具足に身を包み馬に乗っている耕平に応えた、今は彼も一軍を率いる将の一人であるので具足を着て馬に乗っている。そして陣羽織も羽織っている。
「だからな」
「それでやな」
「進むのも速い」
「ええことやな」
「そしてだ」
英雄はさらに話した。
「戦になってもだ」
「それでもやな」
「勝つ」
絶対にと言うのだった。
「幾ら敵が強かろうともな」
「勝つな」
「必ずな、そしてだ」
「敵をここで思いきり叩いてな」
「後の戦にもだ」
「流れを作るな」
「そうする、ここで大きな勝利を収め」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「戦の流れを掴んで敵の数も減らして」
「当面九州で楽に戦える様にする」
「そうするな」
「そしてだ」
そのうえでと言うのだった。
「九州の来た、豊前と豊後、筑後と肥前位はな」
「手に入れていくか」
「そうする、敵は九州中から兵を集めてだ」
「岩屋城に攻めてきてる」
「その軍勢に大きな損害を与えれば」
その時はというのだ。
「敵は九州を守る兵を大きく失う」
「ほな後がかなり楽になるな」
「その敵が勢力を立て直すまでにだ」
「そうした国々を抑えるか」
「そうなればかなり大きい」
だからだというのだ。
「是非そうする」
「そうか、しかしな」
「しかし。何だ」
「それやと追撃もやな」
「それだな」
「していくか」
「積極的に仕掛けていく」
追撃もというのだ。
「勿論待ち伏せには気をつけるが」
「それでもやな」
「そうしてだ」
「とにかく今度の戦ではやな」
「敵をだ」
「徹底的に叩いて」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「敵の戦う力自体を削り」
「これからの戦の流れもやな」
「掴む、九州のうち幾つかの国を完全に手に入れれば」
それでというのだ。
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